セレクトセール当歳が行われる
7月15日、苫小牧市のノーザンホースパークでセレクトセール2014の2日目が行われた。
この日は当歳市場。220頭(牡161頭、牝59)頭のうち、189頭(牡139頭、牝50頭)を売却。総額7,070,814,000円(税込、以下同)を売り上げた。
売上は前年比1,186,614,000円増で、売却率も同10.4%増の85.9%。売却平均価格も1,964,727円増の37,411,714円となり、当歳市場を1日に圧縮させた2010年以降ではどれも最高の数字を記録した。
最高価格は、母が米国年度代表馬という「アゼリの2014」(牡、父ディープインパクト)。せりは1億円からスタートし、あっという間に2億円を超え、最終的にはアドマイヤでお馴染みの近藤利一氏が270,000,000円で落札した。セール終了後、近藤氏は集まったマスコミを前に「すばらしい血統の馬。もう少し高くなると思ったが、今は手に入れることができた幸せを感じている」と話した。アゼリは、昨年の当歳市場に続いて2年連続でセレクトセール当歳の最高落札価格馬の母となった。
これに続いたのはトーセンスターダムの全弟となる「アドマイヤキラメキの2014」(牡、父ディープインパクト)。ファミリーにはトーセンジョーダンやトーセンホマレボシもいる血統。237,600,000円で島川隆哉氏が落札。「馬は高いね」といつもの島川節で報道陣を和ませ「走ってくれると期待している」とコメントした。
高額3位は母がフランスで重賞3勝という「ミュージカルウェイの2014」(牡、父ディープインパクト)で、194,400,000円でカタールのファハド殿下の代理人デヴィッド・レッドヴァーズ氏が落札した
また、牝馬では全欧年度代表馬2回というフランケルの初年度産駒で、半兄のゴールドファンが昨年秋の香港マイル(G1)2着という「グッドウッドマーチの2014」を寺田寿男氏が103,680,000円で落札した。
セール終了後、日本競走馬協会の吉田照哉会長代行は「たくさんの方の協力で、素晴らしい市場になったと思います。来年はオルフェーヴルやロードカナロアの当歳馬も出てくると思うので、もっと盛り上がると思います」とレコードラッシュだったセールをふりかえった。
●せり結果の詳細はこちらからご覧ください。
⇒http://www.jbis.or.jp/seri/2014/10H1//