馬産地ニュース

セレクトセール当歳が行われる

  • 2014年07月17日
  • 当歳市場は午前8時から展示が行われた
    当歳市場は午前8時から展示が行われた
  • 2億円を超える競り合いに場内は固唾を飲んで見守った
    2億円を超える競り合いに場内は固唾を飲んで見守った
  • 最高価格で取り引きされたアゼリの2014
    最高価格で取り引きされたアゼリの2014
  • アドマイヤキラメキの2014は2億3760万円
    アドマイヤキラメキの2014は2億3760万円
  • 怪物フランケルの娘には1億368万円の値が付けられた
    怪物フランケルの娘には1億368万円の値が付けられた

 7月15日、苫小牧市のノーザンホースパークでセレクトセール2014の2日目が行われた。

 この日は当歳市場。220頭(牡161頭、牝59)頭のうち、189頭(牡139頭、牝50頭)を売却。総額7,070,814,000円(税込、以下同)を売り上げた。

 売上は前年比1,186,614,000円増で、売却率も同10.4%増の85.9%。売却平均価格も1,964,727円増の37,411,714円となり、当歳市場を1日に圧縮させた2010年以降ではどれも最高の数字を記録した。

 最高価格は、母が米国年度代表馬という「アゼリの2014」(牡、父ディープインパクト)。せりは1億円からスタートし、あっという間に2億円を超え、最終的にはアドマイヤでお馴染みの近藤利一氏が270,000,000円で落札した。セール終了後、近藤氏は集まったマスコミを前に「すばらしい血統の馬。もう少し高くなると思ったが、今は手に入れることができた幸せを感じている」と話した。アゼリは、昨年の当歳市場に続いて2年連続でセレクトセール当歳の最高落札価格馬の母となった。

 これに続いたのはトーセンスターダムの全弟となる「アドマイヤキラメキの2014」(牡、父ディープインパクト)。ファミリーにはトーセンジョーダンやトーセンホマレボシもいる血統。237,600,000円で島川隆哉氏が落札。「馬は高いね」といつもの島川節で報道陣を和ませ「走ってくれると期待している」とコメントした。

 高額3位は母がフランスで重賞3勝という「ミュージカルウェイの2014」(牡、父ディープインパクト)で、194,400,000円でカタールのファハド殿下の代理人デヴィッド・レッドヴァーズ氏が落札した

 また、牝馬では全欧年度代表馬2回というフランケルの初年度産駒で、半兄のゴールドファンが昨年秋の香港マイル(G1)2着という「グッドウッドマーチの2014」を寺田寿男氏が103,680,000円で落札した。

 セール終了後、日本競走馬協会の吉田照哉会長代行は「たくさんの方の協力で、素晴らしい市場になったと思います。来年はオルフェーヴルやロードカナロアの当歳馬も出てくると思うので、もっと盛り上がると思います」とレコードラッシュだったセールをふりかえった。

 ●せり結果の詳細はこちらからご覧ください。
 ⇒http://www.jbis.or.jp/seri/2014/10H1//