馬産地ニュース

札幌競馬場で竣工式が行われる

  • 2014年07月15日
  • お披露目された新スタンド
    お披露目された新スタンド
  • もいわスタンドは名所になりそう
    もいわスタンドは名所になりそう
  • 臨場感あふれるターフサイドシート
    臨場感あふれるターフサイドシート
  • 関係者を集めて行われたテープカット
    関係者を集めて行われたテープカット
  • 武豊騎手会長も駆けつけた
    武豊騎手会長も駆けつけた

   7月26日にグランドオープンを迎えるJRA札幌競馬場の新スタンドの竣工式典、内覧会が7月8日、関係者やマスコミを集めて行われた。

   新しいスタンドのコンセプトは「四季を通じた快適空間、新・札幌競馬場」「サラブレッドの迫力と緑が奏でる、新・札幌競馬場」。昨年12月にプレオープンを果たしているパークウインズ棟と開催期間に使用するメインスタンドを区分することで利便性、機能性を向上させている。

   エントランス部分は、天井が高く、開放的な雰囲気を醸し出している。壁面は白樺の森、連なる山々が表現され、平原の中で悠然とたたずむ母馬と仔馬を表現する7頭のレリーフが来場者を出迎える。そのまま奥へ進むと大きな窓から柔らかな自然光が差し込む「ファンファーレホール」。通常はパークウインズとして使用される部分で、夏は涼しく、冬は暖かく、四季を通して快適に過ごすことができる空間が提供されている。

   その2階屋上部分は、新スタンドの最大の特徴ともいえるテラス席。長さ120m、3500㎡のスペースを使って天気のよい日には心地よい風に吹かれながら、レースとともに札幌の街並みが一望できるように設計されている。

   競馬場のもうひとつの楽しみが「食」。約200名が飲食可能というフードコートにはカレーやそば、どんぶりなどを提供する6店舗が出店しているほか、札幌競馬場ではすっかりお馴染みになった「北の屋台村」やワゴン販売などが胃袋を満たしてくれる。

   また、約20,000人が収容できるメインスタンドは地上5階地下1階。6,124の座席数を構え、307の投票窓口を兼ね備えている。3階の指定席エリアはA指定(1,500円)416席、B指定(1,000円)460席。ともにテーブル付きのペアシートで、全席に電源が用意されているほか、スタンド全域に無線LAN環境が整っている。

   また、新しい試みは4コーナー寄りのコース沿いに一部掘り下げた「ターフサイドシート」を設置したこと。最後の追い込みがはじまる瞬間をこれまでとは違った角度から楽しめることができる。

   午前11時50分から行われたテープカットは日本中央競馬会の土川健之理事長や高橋はるみ北海道知事、上田文雄札幌市長ほか、森保彦日本馬主協会連合会会長、下河辺俊行札幌馬主協会会長、二ノ宮敬宇日本調教師会会長、武豊日本騎手クラブ会長らが出席、札幌競馬場の新しい門出を祝った。

   札幌競馬は7月26日に開幕。グランドオープン当日には先着20,000人にオープン記念キーホルダーが配布されるほか、全開催日においてグランドオープン記念入場券を発売など全開催日にイベントを開催。8月3日のクイーンS(G3)当日はレディースデーとして女性入場無料などが企画されている。