九州産馬の熱い夏がきた!~南九州連絡センター
九州の軽種馬生産を取り巻く状況は生産者の高齢化、後継者不足等が要因で生産頭数は年々減少し、大変厳しい状況です。
このような厳しい状況の中、‘九州産馬限定競走’は九州地域の軽種馬生産農家にとって大きな励みであり、九州産馬限定競走に出走させることを一つの大きな目標として軽種馬生産に取り組んでいます。
九州地区の軽種馬生産育成者で構成される九州軽種馬協会(会長 柏木 務)では九州産馬の生産の維持・拡大に様々な取り組みをしています。その中の一つとして九州で唯一となった地方競馬主催者佐賀県競馬組合の協力のもと、九州産馬限定競走の維持・拡大を行ってきました。
現在、佐賀競馬ではJRAと地方競馬の‘九州産馬3歳チャンピオン決定戦’として「たんぽぽ賞」、‘九州産馬古馬チャンピオン決定戦’として「霧島賞」が行われており、それぞれのレースのトライアル競走も2レース実施されています。
今月21日には「霧島賞」のトライアル競走「えびの特別」「大隅特別」が行われる予定で、本番(8月19日)に向けてのJRA所属九州産馬と地方競馬所属九州産馬の対戦が注目されるところです。
また、今年から佐賀競馬所属九州産2歳馬による‘特選競走’が新たに2レース増設され、8月30日JRA小倉競馬場で行われる‘九州産馬2歳チャンピオン決定戦’「ひまわり賞」へ挑戦するステップレースとして熱戦が繰り広げられている。
先日の7月5日(土)には‘特選競走第1弾’「姶良特選」競走が行われ、1番人気に支持されたセルヌアが好スタートから先手をとると楽な手応えで軽快に逃げ、直線に入るとさらに後続を突き放し6馬身の差をつけてゴールした。2着にクラトリジャンプ、3着にタケノハヤテが入った。
勝ったセルヌアは熊本県村山光弘氏生産、父のダノンゴーゴーは産駒初勝利となった。種牡馬ダノンゴーゴーも生産者の村山氏が飼養管理しており種牡馬所有者、繁殖牝馬所有者、生産者、さらに馬主が同一という完全自家生産馬の勝利に村山氏は「今後は小倉の「ひまわり賞」に佐賀競馬代表馬として挑戦したい」とコメントした。
8月3日(日)には特選競走第2弾「綾特選」競走が行われる予定で、今夏はJRA小倉競馬場と佐賀競馬場で合計9競走の九州産馬限定競走が行われる。
九州で生産された優駿たちの熱い戦いはまだ始まったばかり、今後の九州産馬たちの活躍に注目したい。
今夏の九州産馬限定競走の予定
開催日 |
開催場 |
競走名 |
備考 |
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7月 5日 |
佐賀競馬場 |
姶良特選 |
佐賀競馬所属 2歳未勝利 |
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7月21日 |
佐賀競馬場 |
えびの特別 |
交流競走 3歳以上500万下 |
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7月21日 |
佐賀競馬場 |
大隅特別 |
交流競走 3歳以上500万下 |
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8月 3日 |
小倉競馬場 |
新馬戦 |
2歳新馬 |
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8月 3日 |
佐賀競馬場 |
綾特選 |
佐賀競馬所属 2歳未勝利 |
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8月 9日 |
小倉競馬場 |
未勝利戦 |
2歳未勝利 |
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8月16日 |
小倉競馬場 |
未勝利戦 |
2歳未勝利 |
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8月19日 |
佐賀競馬場 |
霧島賞 |
交流競走 3歳以上1000万下 |
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8月30日 |
小倉競馬場 |
ひまわり賞 |
交流競走 2歳オープン |