千葉サラブレッドセールが開催
昨年の取引馬からラブリープラネット(京王杯2歳S(G2)3着)ベルルミエール(ニュージーランドトロフィー(G2)3着)などを送り出している「千葉サラブレッドセール・2歳トレーニングセール」が5月19日、千葉県の船橋競馬場で開催された。2歳馬59頭が上場。
49頭(牡27頭、牝22頭)を売却した。総額は744,984,000円(税込、以下同)。売却率は前年を8.6ポイント上回る83.1%を記録した。平均価格は牡馬が17,184,000円で牝馬が12,773,454円。
会場には、河野洋平JBBA日本軽種馬協会会長も足を運び「このせりは、日本で有数の競走馬というよりも、世界で有数の競走馬を探していただくせりになろうかと思います。どうかしっかりと探して、良い馬を手に入れていただきたいと思います」とサービスを交えたあいさつで会場をなごませた。
最高価格はキングカメハメハ牡馬「ペディクラリスの12」で58,320,000円。半兄に2連勝中の3歳馬バンズームがいる血統で、船橋競馬場のダートコースを使って行われた公開調教では13秒0~11秒0を記録。せりは35,000,000円の台付け価格からスタートし、激しい競り合いが展開されたが最終的には兵庫県の(有)三成社が購入した。
高額2位はスクリーンヒーロー牡馬「エールスタンスの12」で45,360,000円。母の半妹にオークス馬エリンコートがいる血統で、13秒6~11秒3。こちらは15,000,000円の台付け価格からスタートしたせりを制したのは東京都の高橋仁さんだった。
牝馬の最高価格は全体でも3位となるスウェプトオーヴァーボード牝馬「サイレントプレアーの12」で35,640,000円。スズノマーチ(エプソムC(G3))サイレントプライド(富士S(G3)、ダービー卿チャレンジトロフィー(G3))の半妹という血統で、公開調教では13秒3~10秒8を記録。兵庫県の(有)三成社が購入した。
公開調教では、ほとんどの馬が最後の1ハロンを11秒台で駆け抜けるなど仕上がりの良さをアピールしたが、その中でも最速の時計を記録したのはダイワメジャー牡馬「レーヴドゲラン2012」。2ハロンを12秒1~10秒8で駆け抜けた。愛知県のCHIKA RACINGが19,440,000円で落札した。
セール終了後、吉田照哉市場長は「今年は良質の馬が揃えられましたので、活発なせりを行うことができました。高い売却率と売上を記録したことは嬉しい限り。騎乗供覧もしっかりと行うことができ、購買者にアピールできたことがこうした結果に結びついたと思います。取引馬の活躍を期待したい」と市場をふりかえった。千葉サラブレッドセールの詳細結果につきましては、こちらをご覧ください。
⇒http://www.jbis.or.jp/seri/2014/12G1/