馬産地ニュース

門別クラシック第1弾・北斗盃はラブミーブルーが快勝

  • 2014年04月28日
  • 重賞2勝目を飾ったラブミーブルー
    重賞2勝目を飾ったラブミーブルー
  • 角川厩舎ワン・ツーとなった
    角川厩舎ワン・ツーとなった
  • パドック
    パドック
  • 喜びの口取り
    喜びの口取り
  • 優勝馬関係者の皆さん
    優勝馬関係者の皆さん

 今年のホッカイドウ競馬開催初日を迎えた4月23日、門別競馬場では3歳クラシック第1弾、北斗盃(H2)[アルデバラン賞]が行われた。距離はダート1200m。

 今年の出走馬は12頭。そのうち4分の3が牝馬というメンバー構成となり、上位人気も牝馬が推された。1・2番人気は角川秀樹厩舎の重賞馬2頭で、昨年のリリーカップ(H3)覇者クリノエリザベス(1番人気)と、新設重賞・ブロッサムカップ(H3)覇者のラブミーブルー(2番人気)。冬の南関東で好成績を収めたリシャールサーバーが3番人気に続き、4番人気のハーブティーまで牝馬が占めた。

 レースはシンワシュシュ、リシャールサーバーがハナ争いし、好発を決めたラブミーブルーは控えた3、4番手を追走。クリノエリザベスは序盤少しモタつき、中団から外に持ち出して進出を図る。4コーナーに入ってラブミーブルーが脚色良く先頭に並びかけ、直線に入ると後続を引き離す。それを目がけてクリノエリザベスが末脚を伸ばすが、なかなか前との差は詰まらず、内からハーブティーが2着争いに浮上。最後はラブミーブルーが後続を1馬身半振り切ってゴールを切った。勝ち時計は1分14秒7(良馬場)。2着はクリノエリザベスが入り、角川厩舎のワン・ツー。3着はハーブティーが続き、上位人気馬による堅い決着となった。

 幸先良く今季の重賞勝ちを収めた宮崎光行騎手は表彰式のインタビューで、「1200mなら強いと思っていましたし、勝てたのは馬のおかげですね。思ったよりレースは流れなかったのですが、能力を信用していました。直線でも手応えに余裕がありました。今後もこの距離なら十分やれると思います。昨年も沢山良い馬に乗せていただいたので、今年も良い馬に乗せてもらえるように頑張ります。」と、喜びを語った。宮崎騎手の同レース制覇はラブストレングス(2008年)以来、角川調教師はフジノダイヒット(2006年)、タガタメ(2007年)以来の勝利となった。

 ラブミーブルーの生産は新冠町のサンローゼン。牧場の長浜謙太郎さんは夫妻で門別競馬場に駆けつけ、栄えある瞬間に立ち会った。「優勝できて嬉しいです。前回はホッカイドウ競馬最終日の重賞で、今回は開幕日の重賞と、節目の日に縁がありますね。出産時期で多忙だったので、当日まで競馬場に行くかどうか迷っていたのですが、行って良かったです。脚質に幅が出ましたし、成長を感じる内容でした。今後も無事に走ってきて欲しいです。」と、喜びを語った。

 サウスヴィグラスを父に持つラブミーブルーはHBAサマーセール出身馬。当時、150万円(税抜)という手ごろな価格で落札された。オーナーは今季、JRA・G1を2勝している小林祥晃さん。サンローゼンには1歳に父ファスリエフの牝馬がいて、順調に育っているという。母イゾラトウショウは健在で、こちらはコパノリッキーやプレイアンドリアルの母と同じティンバーカントリー肌。今年はカネヒキリの交配を予定している。