九州トレーニングセールが開催されました~南九州連絡センター
平成26年4月15(火)、佐賀県鳥栖市の佐賀競馬場で九州軽種馬協会が主催する「九州トレーニングセール」が開催された。
昨年まで宮崎県宮崎市のJRA宮崎育成牧場で開催されていたが、今年は交通の利便性の良い佐賀競馬場での開催となった。
好天に恵まれたこの日は、朝から多勢の購買関係者が訪れ、活気に満ち溢れていた。
地元で生産された九州産馬を中心に合計26頭(欠場2頭)が上場、午前10時から騎乗供覧がスタート、上場馬全頭に佐賀競馬の騎手が騎乗(定量57キロ)し、購買者にアピールした。
午後1時からの展示では、購買関係者が熱心に馬体や肢元の状態、歩様などを入念にチェックし、せりに備えた。
せり結果は、上場頭数26頭(牡14頭、牝12頭)、売却頭数14頭(牡6頭、牝8頭)。売却率53.8%(牡42.9%、牝66.7%)、売却総額(税込)3,088万8,000円(牡13,716,000円、牝17,172,000円)、平均価格(税込)220万6,285円(牡2,286,000円、牝2,146,500円)、最高額馬(税込)388万8,000円(No.13シンコペーションの2012)となった。
主催者の九州軽種馬協会柏木務会長は「今年のトレーニングセールは上場馬の頭数確保に苦慮しましたが、関係者の協力で何とか開催することができました。特に佐賀県競馬組合には交通の利便性のよい佐賀競馬場での開催にご理解頂き、開催場所を提供していただきました。また、運営面においても佐賀県調騎会の絶大なる協力のもと、せりを円滑に進行することができました。結果はまだまだ満足のいくものではありませんが、来年以降に期待がもてるものとなりました。今回のせりは九州の競馬関係者が一丸となって「オール九州」で開催されたせりとなりました。」とコメントした。
昼時間には桜花賞(G1)を制したばかりの地元出身川田将雅騎手のトーク賞やサイン会も開催され、一般の見学者も多勢訪れ、せりに花を添えた。
九州の軽種馬を取り巻く環境は大変厳しい状況で、このままでは九州の生産者が一つの大きな目標にしている九州産馬限定競走の存続すら危惧される中、九州軽種馬協会は様々な施策を模索している。その第1弾が今回開催された「九州トレーニングセール」である。
今後の九州軽種馬協会の新たな取り組みに注目したい。
せりの詳細につきましては、こちらからご覧ください。⇒http://www.jbis.or.jp/seri/2014/12F1/