馬産地ニュース

BTC育成調教技術者養成研修の第31期生修了式が行われる

  • 2014年04月21日
  • 駆けつけた父兄の前で堂々とした実技査閲を行った
    駆けつけた父兄の前で堂々とした実技査閲を行った
  • 家族ショットは職員も協力して行われた
    家族ショットは職員も協力して行われた
  • 高松場長に対して謝辞が述べられた
    高松場長に対して謝辞が述べられた
  • 一年間に及ぶ研修の労をねぎらう大平理事長
    一年間に及ぶ研修の労をねぎらう大平理事長
  • 最後は仲間たちとの記念撮影が行われた
    最後は仲間たちとの記念撮影が行われた

 4月18日、北海道浦河町の(公財)軽種馬育成調教センターが行う育成調教技術者養成研修の第31期生修了式が同センター軽種馬診療所2階で行われた。今年も修了生全員が牧場への就職を決めており、就職率100%は継続されている。

 この研修事業は、優れた騎乗技術者を育成し、多くの競馬ファンに優秀な競走馬によるおもしろい競馬を提供しようというもの。研修は1年間の全寮制で行われ、基本的な騎乗技術はもちろん若駒の初期調教やきゅう舎作業、飼料給与など500時間を超える実技と60時間以上にも及ぶ一般馬学や衛生管理、栄養管理などの学科を学び、また団体行動による人間関係を構築していく。

 今回、修了式を迎えたのは19歳から29歳までの21人(男16人、女5人)。修了式前に行われた実技査閲では、集まった父母や就職先の牧場関係者らを前に同センター内にある800mダートトラックコースで息のあった騎乗供覧を披露した。

 修了式では、大平俊明BTC軽種馬育成調教センター理事長が、生徒一人一人に修了証書と実技査閲で使用した名前入りのゼッケンと記念のDVDなどを手渡し労った。「ダイヤモンドの原石も、磨かなければただの石です。この研修に参加されたみなさまは、まだまだ基礎的な部分を磨かれただけの原石だと思いますが、自己研さんに努めてプロの育成技術者になってください」と励ました。

 また、来賓として出席した日高振興局の名取哲哉局長が「キビキビと騎乗する姿を見て、厳しい練習を乗り越えた自信にあふれていることを感じました。この1年間、苦楽をともにした友人や指導教官の方々は習得した技術とともにみなさまの財産です。世界に誇れる日本の競走馬づくりの原点として、頑張ってください」とエールを送った。

 最後は修了生を代表し、兵庫県出身で日高大洋牧場へと就職する寺村賢二さんが「この1年間、厳しくも熱心に指導してくれた教官や教育用馬たち、そして関係者に感謝いたします。この1年間で私たちは心身共に大きく成長することができたと思っています。ここで学んだ技術や知識、経験をいかし、馬にも人にも認められるホースマンになれるように精進します」と謝辞を述べた。