JRA日高育成牧場でJRA育成馬展示会が行われる
4月14日、浦河町西舎のJRA日高育成牧場において、平成26年度JRA育成馬展示会が行われた。
JRA育成馬とは、JRAが強い馬づくりのための生産育成研究や技術開発を行う目的で、1歳市場で購買またはJRA日高育成牧場で生産し、自ら育成・調教を実施したサラブレッドのこと。今年のJRA育成馬は4月29日に中山競馬場で開催されるJRAブリーズアップ(BU)セールにおいて中央競馬馬主に売却された後、競走馬としてレースに出走する。
この展示会は競走馬として売却する前に、成長したJRA育成馬の姿を、生産者を初め、関係者にお披露目する、いわば"馬の卒業式"。近年は各馬を生産した牧場関係者はもとより、BUセールにおいて購買を目指す馬主や調教師の来場が増加している。また、平成15年からは展示会当日を日高育成牧場オープンデーとして、一般競馬ファンにも来場を呼びかけている。
今年の展示会には210名が来場。開会式では山野辺啓場長が「出産・種付けシーズンでお忙しいところ、また、遠方より展示会にお越しいただきありがとうございます。本日は昨年の1歳市場で購買した51頭に加えてJRAホームブレッド6頭の57頭を展示いたします。57頭はこの後、21日に日高を出発し中山競馬場に入厩し、29日のJRAブリーズアップセールに上場されます。皆様のご来場をお待ちしています」と挨拶した。
比較展示では57頭を5班に分けて展示。続いて1600mのダートトラック馬場において43頭の騎乗供覧が行われた。
騎乗供覧では軽種馬育成調教センター(BTC)が行っている育成調教技術者研修の第31期研修生も騎乗。1年間の研修で身につけた騎乗技術で育成馬をたくみに操り、JRA職員と見事な併せ馬を披露した。
昨年のBUセールで売却されたJRA育成馬76頭のうち72頭が中央競馬に登録。3月30日現在で68頭が出走(出走率89.5%)し、函館2歳S(G3)を制覇したクリスマス、エーデルワイス賞(Jpn3)を制覇したフクノドリーム、紅梅Sを制して桜花賞(G1)に出走したアドマイヤビジンなど17頭で21勝をあげている。
今年のBUセールでは最大で80頭が上場。セール前日の28日には前日展示会を実施される。セール当日は馬主受付午前8時15分、騎乗供覧開始午前9時、セリ開始午後1時を予定している。
セール当日の模様はJBIS Searchのホームページ(http://live.jbis.or.jp/)で騎乗供覧から(午前9時~)ライブ配信。午後12時からはグリーンチャンネルでも生中継される。
BUセールに関する最新情報は下記ホームページでも紹介している。
育成馬日誌URL(http://blog.jra.jp/ikusei/)
JRA日高育成牧場URL(http://www.jra.go.jp/hidaka/)
JRA育成牧場管理指針URL
(http://www.jra.go.jp/training/research.html)