BTCで馬場清め式が行われる
4月4日、浦河町西舎にある軽種馬育成調教センター(BTC)調教場の屋内直線馬場南旋回場において、人馬の安全を祈願する馬場清め式が行われた。
馬場清め式は屋外馬場の開場にあわせて毎年この時期に実施している。今年は軽種馬育成調教センター日高事業所の高松勝憲所長や職員、JRA日高育成牧場の山野辺啓場長、石丸睦樹副場長、BTC利用者振興会会員、関係業者など約30人が参列。浦河神社の酒井俊禰宜の神事に従い、参列者を代表して高松所長、山野辺場長、ビクトリーホースランチの荻野豊社長らが玉串を捧げて、人馬事故なく調教が行えるよう祈った。
BTC調教場は平成5年10月に開場。総面積1,500haを誇る広大な敷地に、イギリスのニューマーケット、フランスのシャンティなどに匹敵する広大な草原を利用したグラス馬場を中心に、屋内施設としては1,000m直線のウッドチップ馬場、600m砂馬場、1,000m坂路馬場、屋外には1,600m・800mのトラック砂馬場、1,600m・1,200mの直線砂コースなどを備える。
開場20周年を迎えた昨年は、2,843頭が利用し、利用延べ頭数は147,617頭。1日当たりの利用頭数は665頭を最高に1日平均で474頭だった。BTC利用馬は宝塚記念(G1)優勝のゴールドシップ、オークス(G1)、秋華賞(G1)、エリザベス女王杯(G1)を制覇してJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞したメイショウマンボを筆頭に、中央755勝、地方2,598勝の勝利数を記録した。
現在は今年デビューを迎える2歳馬たちを中心とした育成馬が、ゴールドシップやメイショウマンボに続けと、はたまた、第二のジャスタウェイ、ジェンティルドンナを目指して、日々鍛錬を重ねている。