門別競馬場で能検が行われる
3月19日、日高町門別の門別競馬場において、2014年シーズン最初の競走能力・発走調教検査が行われた。
競走能力・発走調教検査は競走馬としての適性を見るための模擬競走。通称「能検」といわれ、ゲート入り、ゲート内での駐立、スタート、蛇行や斜行をせずにまっすぐ走ることができるか、2歳馬は800mを制限タイム57秒以内で走破できるかなどを検査し、合格すればデビューが可能となる。
昨年最初の能検では、NARグランプリ2013の年度代表馬と2歳最優秀牡馬に輝いたハッピースプリント、グランダム・ジャパン2013の2歳シーズンチャンピオンとなったカクシアジが受検。その後、全国区の活躍を見せたのは記憶に新しいところだ。
穏やかな天候に恵まれた今シーズン最初の能検には85頭の2歳馬が受検。午後12時から16レースに分けて行われ、出走した85頭全頭が合格した。合格した馬たちは4月23日に開幕するホッカイドウ競馬でのデビューに向け、さらなる調教に励んでいく。
この日の一番時計は7レースで1着となったクリノショウスーシ(牝、父サウスヴィグラス)で50.3秒。力強いフットワークでこの日唯一の50秒台を記録し、素質の片鱗を見せた。
また、85頭の中にはエンパイアメーカー産駒のコパノチャーミング(牝)、バトルプラン産駒のカットニス(牝)、アドマイヤオーラ産駒のラピス(牝)、カネヒキリ産駒のイナズマアリオーン(牡)といった、今年初産駒がデビューするフレッシュマンサイアーの産駒も登場。スタンドで見守っていた馬主や生産者ら関係者の注目を集めていた。
ホッカイドウ競馬の能検は今後、3月27日、4月3日、4月10日、4月17日に実施。すべてスタンドからの一般見学が可能となっている。