馬産地ニュース

日本軽種馬協会2013年(第35期)生産育成技術者研修の修了式が行われる

  • 2014年03月17日
  • 生産育成技術者研修の修了式会場
    生産育成技術者研修の修了式会場
  • 研修所屋内馬場で行われた騎乗供覧
    研修所屋内馬場で行われた騎乗供覧
  • 修了式では中西信吾場長が修了証書と記念品を授与
    修了式では中西信吾場長が修了証書と記念品を授与
  • お祝いに駆けつけた西村啓二副会長常務理事
    お祝いに駆けつけた西村啓二副会長常務理事
  • 修了式には修了生の父母や来賓、牧場関係者を含め約60名が出席した
    修了式には修了生の父母や来賓、牧場関係者を含め約60名が出席した

 3月15日、新ひだか町静内にある日本軽種馬協会静内種馬場研修所講義室において、2013年(第35期)生産育成技術者研修の修了式が行われた。

 日本軽種馬協会では、わが国の競馬をよりいっそう発展させ、生産界の期待に応えられるような生産育成技術者を養成するため、平成2年から生産育成技術者研修を実施している。その研修生は第35期生を含めて393名を数える。研修修了生に対する業界内外の評価は高く、その就職率は100%、また、定着率は80%に及び、サークルに大きな貢献を果たしている。

 昨年4月に開講した第35期の研修には12名(男性2名、女性2名)が入講。1年間の厳しい訓練に耐え抜き、誰一人欠けることなく12名全員が晴れて修了の日を迎えた。

 修了式前には研修所屋内馬場において騎乗供覧が行われ、研修で習得した騎乗技術を披露。人馬一体となった見事な手綱さばきに、父母や来賓、就業先の牧場関係者らは、胸を熱くした。

 修了式では研修を見守り続けた中西信吾場長が、12名に修了証書と記念品を授与。西村啓二副会長常務理事は「研修で学んだ知識や技術を、あますところなく実践の場で発揮するよう心から願っています。皆さんもプロとしてホースマンの道を選択されたからには、自分を厳しく律して精進して、生産育成界の担い手となるよう期待しています。また、就業先の方々におかれましては、意欲に満ちた青年たちに対して、温かいご指導、ご叱責をお願い申し上げます」と河野洋平会長理事の式辞を代読した。

 続いて、来賓として出席した日高振興局の名取哲哉局長、新ひだか町の酒井芳秀町長、JRA日高育成牧場の山野辺啓場長、日高軽種馬農業協同組合の木村貢代表理事組合長が祝辞。それぞれの言葉で門出を祝った。

 最後は35期生12名を代表して、新ひだか町静内のフジワラファームへ就職する中島弘貴さんが謝辞。「最初は馬に近づくことも怖く、騎乗訓練では何度も落馬をし、自分の技術不足に歯がゆい思いをしましたが、先生方の熱心な指導、研修生の励ましが支えとなり、1年間の厳しい研修を乗り越えることができました。騎乗や手入れで毎日接してきた、ここにいる馬たちに感謝します。第35期研修の1年はとても充実したもので、誇りでもあります。ここで学んだことを生かして、プロとしての自覚を持って頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします」と決意を新たにした。