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BTC修了生からみる就職選定についての講演が行われる

  • 2014年03月06日
  • BTC修了生からみる就職選定についての講演
    BTC修了生からみる就職選定についての講演
  • 講師を務めた軽種馬育成調教センター技術普及課の齋藤昭浩教育係長
    講師を務めた軽種馬育成調教センター技術普及課の齋藤昭浩教育係長
  • 出席者から活発な意見や要望が出された
    出席者から活発な意見や要望が出された

 3月5日、浦河町西舎の軽種馬育成調教センター診療所2階会議室において、BTC修了生からみた就職選定についての講演が行われた。

 講演にはBTC利用者振興会の会員など約30人が出席。講師は軽種馬育成調教センター技術普及課の齋藤昭浩教育係長が務めた。

 軽種馬育成調教センターでは、競馬の安定的発展のための軽種馬生産基盤の強化と軽種馬の資質向上に向けて、将来軽種馬生産地において技術的中核となるべき者に馬に関する体系的な技術・知識を習得させることを目的として1992年から育成調教技術者研修を開講。これまでに450人ほどの修了生を競馬サークルに送り出している。現在は第31期生21人が厳しい研修を積んでいる。

 齋藤係長は研修生のほとんどは道外の若者で、大手を除いて牧場の知名度はまったくないことを指摘。人材獲得を目指す牧場には無料で求人情報を掲載できるサイト「BOKUJOB競走馬 生産・育成牧場 就業応援サイト(http://bokujob.com/)」の利用を推奨した。今年から新ひだか町静内の(株)ジェイエス内に北海道事務局が開設されたことで、より早い対応が可能になったという。

 つづいて、過去の修了生の就職先の特徴は「多くの騎乗ができ、従業員の雰囲気がよく、知ってる先輩がいる」点を重視してたが、現在では「加入保険の充実、給与、寮・社宅の完備、食事の充実、勤務条件」を重要視していると明かし、「一般の会社へ就職するような感覚で牧場を探している」と説明した。

 また、定着率の高い牧場の就業体制を紹介。「社員が満足して業務を行っている。目標を持って仕事に取り組んでいるか」を問い「社員満足度が高いところほど離職率が低く人材が集まる」と結論付けた。

 出席者からは「現在の研修生の生徒数を増やせないのか」「しっかりした技術を持った研修生は1年の研修期間未満でも修了させてのよいのでは」といった要望や意見が出された。