競走馬育成協会北海道支部がプレイアンドリアルを特別表彰
2月20日、新ひだか町静内の(株)ジェイエス2階会議室において、競走馬育成協会北海道支部(荻野豊支部長)の第28期平成26年度定期総会が開催され、プレイアンドリアルを育成・調教したビッグレッドファームに特別賞が授与された。
2013年HBAトレーニングセール出身のプレイアンドリアルは昨年、NAR最優秀ターフ馬に選出。今年は地方競馬所属のまま1月19日の京成杯(G3)に出走し、見事優勝。クラシックの最有力候補となった。
この偉業に対し競走馬育成協会北海道支部では「我々育成者が今後、日本の競馬に携わっていくなかで大きな道筋を作ってくれた」と、特別賞として表彰することを理事会で決定した。特別賞の表彰は初めてのことになる。
表彰式ではビッグレッドファームの岡田紘和代表に、荻野豊支部長が賞状と花束を贈呈。「貴場の育成馬である2013NAR最優秀ターフ馬プレイアンドリアル号は、1月19日の京成杯(G3)に地方所属馬代表として出走し、JRA強豪馬を相手に見事優勝いたしました。この勝利はJRAの施設を使用せずに勝ち得たものであり、我々育成者に大きな夢と希望を与えてくれたものです。これもひとえに永年に渡るたゆまぬ努力と貴場の優れた育成技術の賜物であり、軽種馬育成業者の発展向上へ貢献されたその功績は誠に多大であります。よって特別賞として表彰いたします」と讃えると、出席した支部会員、来賓の和田隆一競走馬育成協会副会長理事、山野辺啓JRA日高育成牧場場長、高松勝憲BTC軽種馬育成調教センター日高事業所所長から大きな拍手が送られた。
受賞した岡田紘和代表は「川崎の河津裕昭厩舎、牧場スタッフのおかげ。こういう形で表彰されたことは光栄に思います。一度北海道の牧場に戻してからの出走だったので、馬自身も大変だったと思いますが、頑張ってくれました。10年前にコスモバルクで得た経験が役立ったのではと思います。今は脚元に問題を抱えて休んでいますが、何とか間に合わせて大目標のダービーに良い状態で出したいと思っています」と愛馬や関係者に感謝の言葉を口にしていた。
競走馬育成協会(武田暁朗会長)は、競走馬の育成調教及び飼養管理等の育成調教技術の改善向上を通じて、丈夫で強い馬づくりや育成調教技術者の養成及び育成調教牧場への就労の支援を図り、もって競馬の健全な発展と地域社会の健全な発展に寄与することを目的に、昭和34年11月に設立。軽種馬の育成調教に係る人材確保・養成に関する支援、軽種馬の育成調教技術の向上に関する普及、啓発及び指導、競走馬育成調教技術表彰事業、施設整備負担の軽減に資する事業などを行っている。平成25年1月4日には、それまでの社団法人から公益社団法人として新たにスタートしている。会員数は178名(平成25年4月現在)。北海道支部は90名(平成26年1月1日現在)と全会員の約半数を占めている。