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ハードスパンがダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスに到着

  • 2014年02月17日
  • ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスに到着したハードスパン
    ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスに到着したハードスパン
  • 長旅の疲れも何のその。見栄えのする好馬体を披露
    長旅の疲れも何のその。見栄えのする好馬体を披露
  • 2014年シーズンの種付料は400万円(出生条件。産駒誕生後30日以内支払)
    2014年シーズンの種付料は400万円(出生条件。産駒誕生後30日以内支払)

 2月14日午前11時頃、日高町門別にあるダーレー・ジャパン(株)の種牡馬施設、ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスに、今季から日本で種牡馬生活を送るハードスパン(牡10歳)が到着した。

 ハードスパンは父ダンジグ、母ターキッシュトリスト、母の父ターコマンという血統の鹿毛のアメリカ産馬。現役時代はカーリン、ストリートセンスといった最強馬と互角に渡り合い、2007年のキングズビショップS(G1)、レーンズエンドS(G2)、ケンタッキーCクラシックS(G2)、ルコントS(G3)を制覇するなど、通算13戦7勝の成績を収めた。その活躍は世界的名種牡馬ダンジグの最後の大物と称された。

 2008年からアメリカとオーストラリアを往復するシャトルサイアーとして種牡馬入り。初年度産駒からアラバマS(G1)、CCAオークス(G1)などを制したアメリカ3歳牝馬チャンピオンのクエスティング、マザーグースS(G1)優勝のゾーインプレッシヴをはじめとしたステークスウイナーを27頭も送り出し評価を確立した。日本では2012年の全日本2歳優駿(Jpn1)に優勝したサマリーズの父として有名である。

 シャトル先のオーストラリアから来日し、神奈川県横浜市で輸入検疫を終えたハードスパンの入厩には、種馬場関係者や到着の報せを受けた報道陣らが出迎え。馬運車から降りると初めての環境にも戸惑うことなく、長旅の疲れを見せることなく、悠々とした表情でカメラにポーズをとった。

 到着を見届けたダーレー・ジャパン(株)ノミネーションオフィスの加治屋正太郎ノミネーションマネージャーは「オーストラリアでの種付けシーズンを終えてからこちらに来たので、体調の面で心配をしていたのですが、若干輸送による体重減はあるものの、評判通りかなり見栄えのする馬体を維持していますので安心しているところです。これだけの馬体をしていれば、来週24日の展示会では、かなり高い評価をしていただけるのではとおもいます。おかげさまで、すでに大手牧場を含めてたくさんのお問い合わせをいただいております。海外での種牡馬成績も申し分ないですし、日本でもサマリーズというG1馬を出しています。ハードスパンは単なるスピード馬ではなく、そのスピードを持続する能力に長けているので、クラシックでも楽しめるような産駒が出てくることを期待しています」と胸をときめかせていた。

 ハードスパンの2014年シーズン種付料は400万円(出生条件。産駒誕生後30日以内支払)となっている。ダーレー・ジャパン(株)でも日本で繋養している、多くの優良繁殖牝馬との交配が予定されているという。昨年、1シーズン限りの供用で米国へ呼び戻された人気種牡馬ストリートセンスに代わる大物種牡馬として、牧場関係者の期待は大きい。