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ヘニーヒューズが優駿スタリオンステーションに到着

  • 2014年02月17日
  • 優駿スタリオンステーションに到着したヘニーヒューズ
    優駿スタリオンステーションに到着したヘニーヒューズ
  • 朝日を浴びて眩しいくらいの輝きを放つ黄金色の栗毛
    朝日を浴びて眩しいくらいの輝きを放つ黄金色の栗毛
  • 父は2013年ファーストシーズンサイアーチャンピオン・ヨハネスブルグと同じヘネシー
    父は2013年ファーストシーズンサイアーチャンピオン・ヨハネスブルグと同じヘネシー
  • 話題の新種牡馬の到着には約30名の関係者が集まった
    話題の新種牡馬の到着には約30名の関係者が集まった

 2月14日朝、新冠町にある優駿スタリオンステーションに、オーストラリアから導入した輸入種牡馬ヘニーヒューズ(牡11歳)が到着。疲れを癒す間もなく、さっそく日本での種牡馬生活をスタートさせた。

 ヘニーヒューズは父ヘネシー、母メドウフライヤー、母の父メドウレイクという栗毛のアメリカ産馬。現役時代はアメリカで競走生活を送り、2006年のヴォスバーグS(G1)、キングズビショップS(G1)、ジャージーショアS(G3)、2005年のサラトガスペシャルS(G2)といった重賞レースを含め通算10戦6勝の成績を収めた。

 現役引退後の2007年からアメリカとオーストラリアを往復するシャトルスタリオンとして供用開始。日本では数少ない輸入・持ち込み産駒から、3戦全勝の負け知らずで2013年の朝日杯フューチュリティS(G1)に優勝し、2013年JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞したアジアエクスプレス、2012年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)、2013年のシリウスS(G3)を制覇したケイアイレオーネ、2011年のファルコンS(G3)優勝馬のヘニーハウンドを送り出し、海外では2012年のBCジュヴェナイルフィリーズ(G1)、2013年のBCディスタフなどG1 5勝を挙げ、2012年アメリカ2歳牝馬チャンピオン、2013年アメリカ3歳牝馬チャンピオンに輝いたビホルダーを送り、全世界から注目を集める種牡馬になった。

 昨年の12月までオーストラリアで種付シーズンを送っていたヘニーヒューズは、今年1月に来日し、神奈川県横浜市で輸入検疫入り。2月13日に検疫開放されると、ロジユニヴァースの馬名がラッピングされた馬運車で優駿スタリオンステーションに輸送された。

 ヘニーヒューズの到着には、早朝にもかかわらず、優駿スタリオンステーションの須崎孝治代表、(株)優駿の村田繁實会長、シンジケート会員、近隣の牧場関係者、報道陣など約30名が出迎え。朝日を浴びて後光が射すように現れた新種牡馬を眩しそうに見つめた。

 目の前に立つスーパーサイアーを前にした面々は「胸前の筋肉が凄い」「馬体のラインが綺麗」「短距離での実績があるわりに背中が長いですね」「後ろから見るとトモの迫力に圧倒される」などとつぶやき、満足そうな笑みを浮かべた。環境の変化に動じることのない、堂々とした振る舞いは関係者を驚かせた。

 事務局の(株)優駿では「輸送慣れしているので検疫所でも食欲が落ちることなく旺盛だったので、良いコンディションを維持して連れてくることができました。導入が決まってから6か月。皆様からも『まだかまだか』と言われていましたので、無事に到着して安心しました。導入決定後に国内外で活躍馬がどんどん出てきたので、本当に良いタイミングでの種牡馬入りになりましたね。本日から試験種付けを兼ねた種付けを始める予定です。おかげさまで応え切れないくらいの配合申し込みをいただいておりますが、供用1年目なので慎重に管理していく予定です」と話していた。

 今年は申込多数で既に満口。2月25日の優駿スタリオンステーション種牡馬展示会でお披露目される。