アロースタッドで種牡馬展示会が開催
新ひだか・二十間道路沿いのスタリオン(JBBA静内種馬場、アロースタッド、レックススタッド)で、同じ日に時間をずらしながら開催される種牡馬展示会。開催日となった12日は好天に恵まれ、2か所目の展示会場となるアロースタッドにも多くの生産関係者が詰めかけた、
今年は先に開催されたJBBA静内種馬場からの移動もスムーズに進み、開催時間となった10時20分には展示場所に幾重にも人垣ができていた。その人垣の中にまず姿を見せたのは2頭の新種牡馬たち。
ネヴァブションは2歳から10歳まで9年間の現役生活で09年、10年のAJCC(G2)連覇を含む重賞3勝、54戦8勝の成績を残した。バロズハートは今年、老衰で亡くなったアフリートの後継種牡馬。現役時は中央競馬で20戦5勝、南関東に移籍後もオープンで入着を繰り返すなどタフに走り抜いた。
新種牡馬2頭の後には、今年、初年度産駒を誕生させる4頭の種牡馬(トランセンド、リーチザクラウン、スズカコーズウェイ、ヒルノダムール)が登場。その後には、今年、初年度産駒をデビューさせるバトルプラン、スーパーホーネットが展示と、生産地にとって旬な馬がずらりと並んだ。
これから歴史を作っていく種牡馬たちの後には、既に産駒成績を残している種牡馬たちが展示。スズカフェニックスは、昨年、マイネルホウオウがNHKマイルC(G1)で産駒初のG1ウイナーとなり、今年は昨年以上の配合申し込みも見込まれている。また、昨年のNARサイアーランキングで2位となったサウスヴィグラスは、昨年175頭の繁殖牝馬を集めており、今年も安定した産駒実績を武器として、アロースタッドで最も人気のある種牡馬の座を不動のものとしそうだ。
19頭の展示の最後に姿を見せたのは、この日、唯一の芦毛馬で、日差しの強さを跳ね返すかのような真っ白な毛色となっていたフサイチリシャール。この展示の後には、毎年恒例となっているプレゼント抽選会が実施され、種付けの無償権利や、もくしをプレゼントされる牧場名が読み上げられる度、会場内は歓声や喜びの声で沸き返っていた。