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スパイキュールが韓国へ向け輸出検疫施設に入厩

  • 2014年02月04日
  • 今年から韓国で種牡馬生活を送るスパイキュール
    今年から韓国で種牡馬生活を送るスパイキュール
  • しっかりとした足取りで検疫厩舎へ入っていった
    しっかりとした足取りで検疫厩舎へ入っていった
  • スパイキュールと一緒に明け2歳馬も輸出検疫に入った
    スパイキュールと一緒に明け2歳馬も輸出検疫に入った
  • 日本軽種馬協会静内種馬場輸出検疫施設
    日本軽種馬協会静内種馬場輸出検疫施設

   2月2日、スパイキュール(牡14歳)が韓国への輸出検疫のため、新ひだか町静内にある日本軽種馬協会静内種馬場輸出検疫施設に入厩した。

   スパイキュールは昨年8月に種牡馬生活を送っていた新冠町のビッグレッドファームを退厩。新ひだか町静内のへいはた牧場で韓国への移動まで英気を養っていた。韓国での繋養先はアドマイヤドン、マイネルセレクト、イーグルカフェ、ニホンピロニールなどの日本産馬も種牡馬生活を送っている、済州島の緑原牧場となる。緑原牧場の池大燮会長は日本産馬への理解が深い親日家として知られている。

   日本軽種馬協会静内種馬場輸出検疫施設に到着したスパイキュールは、雪が舞い足元が滑りやすいなか、馬運車から降りると厳戒態勢がとられた検疫厩舎へ元気良く入っていった。2月3日から輸出検疫に入り、2月10日夕方に出発し、山口県の下関港からフェリーで韓国の釜山港へ向かうという。韓国へは韓国馬主関係者が昨年のサマーセールで購買した、明け2歳馬4頭とともに輸送される。

   スパイキュールは父サンデーサイレンス、母クラフティワイフ、母の父クラフティプロスペクターという血統で、早来町のノーザンファーム生産馬。1995年のマイラーズC(G2)勝ち馬ビッグショウリ、2003年に中山グランドジャンプ(JG1)を制してJRA賞最優秀障害馬を受賞したビッグテーストの半弟で、2009年の天皇賞(秋)(G1)など重賞9勝のカンパニー、2011年の天皇賞(秋)(G1)をレコードタイムで優勝したトーセンジョーダンとは同じファミリーになる。

   現役時代は藤沢和雄厩舎に所属し10戦7勝。ダートでは7戦無敗と無敵を誇った。2006年からビッグレッドファームで種牡馬として供用開始し、2011年の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)2着のホクセツサンデー、2011年の北海道2歳優駿(Jpn3)2着のベルモントレーサー、2012年の白山大賞典(Jpn3)2着のナムラダイキチ、2012年の東京記念優勝のスマートインパルスといった活躍馬を送り出している。

   新天地での活躍を期待したい。