ジェイエス冬季繁殖馬セールが開催
1月22日、新ひだか町の北海道市場において、(株)ジェイエスが主催する「冬季繁殖馬セール」が行われた。
同セールは秋と冬の2度行われ、秋季セールは受胎馬が主役なのに対して、冬季セールは現役生活を終えたばかりの若い馬が多い市場となっている。
セールでは受胎馬22頭、あがり馬を含む空胎馬31頭の計53頭が上場。うち36頭が売却され、売却総額9,502万5,000円(税込)、売却率は67.92%、平均価格は263万9,583円(税込)だった。
最高価格で取引されたのは一昨年の阪神牝馬S(G2)に勝ったクィーンズバーンの半姉ラインレジーナ(12歳、父サクラバクシンオー、エンパイアメーカーを受胎)。新ひだか町の岡田スタッドが2,205万円(税込)で落札した。
2番目の高額馬はローズキングダムの半妹ドリーミートーツ(4歳、父ジャングルポケット、未供用)。1,312万5,000円(税込)で前川正美氏が長い競り合いを制した。
高額3位はチアフルワールド(クリスタルC(G3) 4着)シベリアンクラシカ(フェアリーS(G3) 4着)の半妹チアフルドーラ(9歳、父ジャンプスタート、スズカフェニックスを受胎)。997万5,000円(税込)でこちらも岡田スタッドが落札した。
ほか、主だったところではダイヤモンドS(G3)を勝ったケイアイドウソジンの半妹ケイアイメルヘン(12歳、父エンドスウィープ、カネヒキリを受胎)が630万円(税込)で、ジャパンカップ(G1)優勝スクリーンヒーローの半妹カクテルラウンジ(9歳、父タニノギムレット、不受胎)は274万500円(税込)で。ステイゴールドを受胎していたメジロマックイーン牝馬のムーンハウリング(10歳)は945万円(税込)だった。
(株)ジェイエスの藤原悟郎代表はセール終了後「欠場馬が多かったことと秋季セールが好調だったことを考えると、まずまずの数字だったと考えています。馬主層にも少しずつ浸透してきた印象で、価格帯の低い馬たちにいついても、活気ある市場が展開できたと思います。今後は、さらに牝馬の価値をあげるように、上場頭数を増やせるように努力を続けていきたい」と、セール当日をふりかえった。
なお、詳しいせり結果については(株)ジェイエスのホームページをご覧ください。http://www.jscompany.jp