エスポワールシチーが優駿スタリオンステーションに到着
12月7日午前、新冠町の優駿スタリオンステーションにダート交流競走含むG1/Jpn1レース9勝を挙げたエスポワールシチー(牡8歳)が到着。期待する多くの生産者らが迎えるなかで来シーズンからスタートする種牡馬生活に向け、力強く第一歩を踏み出した。
エスポワールシチーは父ゴールドアリュール、母エミネントシチー、母の父ブライアンズタイムという血統で日高町の幾千世牧場の生産馬。
競走成績は40戦17勝。3歳3月に阪神競馬場でデビューし、6戦目の芝1200m戦で初勝利。芝コースでも先行できるスピードの持ち主だったが、ダートコースを使われるようになって大躍進。先行力と粘り強さを武器として2009年から5年連続重賞勝利を記録し、2009年のジャパンカップダート(G1)、2010年のフェブラリーS(G1)など重賞12勝。2009年、2010年にはJRA賞最優秀ダートホースにも選出されていた。
6日に競走馬登録を抹消された同馬は、さすがに日本全国を旅してきた馬だけに新たな環境にもまったく動じることなく落ち着き払った様子で馬運車を降りて、集まった近隣の生産者や報道陣に自慢の馬体を披露した。
史上最多タイのG1/Jpn1レース9勝馬を前に優駿スタリオンステーションに集まった約30人は「背が高く、すごい馬体だ」「マイル戦に強かったのが心強い」「バランスが良いから500キロには見えない」「タフで健康な体質を産駒に伝えて欲しい」「8歳になってG1/Jpn1レースを2連勝した成長力に期待したい」などと感想を口にしながら、まだ見ぬ産駒たちに夢を馳せていた。なお、種付料は受胎確認後50万円、出生条件70万円と設定された。