牧場支援講演会が行われる
11月19日と20日、浦河町の浦河ウエリントンホテルと新ひだか町静内の静内エクリプスホテルにおいて、ホールウェイフィーズ社(本社・アメリカケンタッキー州)による牧場支援講演会が行われた。
この講演会はレッキス工業株式会社ホースアメニティ事業部(滋賀県栗東市)の主催。講師はホールウェイフィーズ社のゼネラルマネージャーであるジェフ・ペンドルトン氏が務め、「雌馬、子馬、1歳馬の予想成長率、ボディコンディションスコア、栄養要求量の比較について」をテーマに1時間半に渡り講演を行った。
ホールウェイフィーズ社は1964年にアメリカケンタッキー州に設立。繁殖・競走・スポーツ馬術業界の飼料を製造しており、顧客からは9頭のケンタッキーダービー馬、5頭のケンタッキーオークス馬、5頭のドバイワールドC優勝馬、6頭のBCクラシック優勝馬などが輩出されいるという。日本軽種馬協会のカウンターパート(栄養管理技術者)を養成するための研修先だった、ケンタッキーエクワインリサーチ(KER)社とも研究、相談、製品開発などを通じ関係が太い。
ジェフ・ペンドルトン氏は繁殖用雌馬の給餌を妊娠前期、妊娠後期、授乳期の3つに分けて説明。「妊娠前期には餌のやり過ぎに注意、後期は微量要素が重要、授乳期は餌を減らさないこと」とレクチャーした。
また、馬用の成長管理ソフトを紹介し、体重、体高、ボディコンデションスコアを毎月入力することで、理想的な成長を促すことができると訴えた。
20日の静内エクリプスホテルには生産者や獣医師、飼料業者など約50名の関係者が出席。データに基づいた説明を興味深く聴講していた。