馬産地ニュース

2013年度軽種馬後継者研修修了式が行われる

  • 2013年11月25日
  • 日本軽種馬協会静内種馬場研修所講義室で行われた修了式
    日本軽種馬協会静内種馬場研修所講義室で行われた修了式
  • 中西信吾場長からひとりひとりに修了証書が手渡された
    中西信吾場長からひとりひとりに修了証書が手渡された
  • 研修生を代表して謝辞を述べる福井英隆さん
    研修生を代表して謝辞を述べる福井英隆さん
  • 修了証書を手に笑顔を見せる研修生15名
    修了証書を手に笑顔を見せる研修生15名

 11月22日、新ひだか町静内の日本軽種馬協会静内種馬場研修所講義室において、2013年度軽種馬後継者研修の修了式が行われた。

 この研修は日本軽種馬協会に所属する牧場の後継者やスタッドマネージャークラスの従業員を対象に、10日間の研修で軽種馬生産に必要な知識や技術、乗馬の基礎などを学ぶもの。今年は11月11日に開講し、日高管内の牧場から男性10名、女性5名の15名が受講していた。

 修了式では研修を無事に終えた15名に対し、中西信吾場長が修了証書を授与。続いて「現在競馬を取り巻く環境は大変厳しく、その影響を受け生産界においても経済状況は悪いものとなっています。この不況を克服し競馬を盛り上げるためには、ファンを魅了するような競走馬を生産育成し、競馬の存在をより魅力的なものにしなければならなくなっています。そのためにも生産育成業務に携わる牧場後継者やスタッドマネージャーである皆様のような最先端の知識や技術を持つ人材が不可欠となっています。今後は自分を厳しく律して、ここで学んだ知識や技術をいかんなく実践の場で発揮することを祈っています。そして、一ホースマンとしての研鑽に努め、厳しい状況にある生産界の新たな活力となる原動力になってください」と河野洋平会長のメッセージを代読した。

 最後に研修生を代表して、日高町門別の三城牧場から研修に参加した福井英隆さんが謝辞。「10日間の研修はとてもためになりました。講義内容を各牧場に持ち帰り、日々の仕事に生かしていき強い馬づくりに励んでいきたいと思います。アベノミクスの影響で景気は上向いていると聞きますが、馬産地は厳しい状況が続いています。この研修をきっかけに馬産地を盛り上げていければと思います。貴重な体験をさせていただいた日本軽種馬協会様にはこの場を借りてお礼申し上げます」と意気込みを口にした。

 修了式の後は修了証書を手にした15名が、中西信吾場長ら職員とともに記念撮影。充実した10日間を過ごした仲間とともに晴れやかな表情でカメラに収まった。