馬産地ニュース

日本軽種馬青年部連絡協議会の講習講話会が開催される

  • 2013年11月14日
  • 全国から約40名の青年部が出席した講習講話会
    全国から約40名の青年部が出席した講習講話会
  • 2年連続で講師を務めたJRA日高育成牧場の頃末憲治専門役
    2年連続で講師を務めたJRA日高育成牧場の頃末憲治専門役
  • 主催者を代表して挨拶する日本軽種馬青年部連絡協議会の辻陽会長
    主催者を代表して挨拶する日本軽種馬青年部連絡協議会の辻陽会長

 11月13日夜、全国の軽種馬青年部で組織する日本軽種馬青年部連絡協議会(辻陽会長)は、札幌市内のホテルにおいて、講習講話会を開催した。

 講習講話会は日本軽種馬青年部連絡協議会の重要な事業のひとつ。毎年、会員が一堂に集まる定期総会と同じ日に行われ、会員相互の親睦、知識や技術の習得に役立っている。

 今年は昨年に続き、JRA日高育成牧場の頃末憲治専門役を講師に招聘。「JRA日高育成牧場での生産および育成について」を演題に講演した。主催者を代表して今回の定期総会後に就任した辻陽新会長は「昨年頃末先生の講演がとても好評でしたので、今年もご無理を言って講師をお願いいたしました。今回も興味深いお話を用意されていると聞いておりますので大変楽しみにしております。今日の講演で学んだことを牧場に持ち帰って、強い馬づくりに励んでいけたらと思います」と挨拶。全国から40名近い青年部員が出席した。

 奈良県出身の頃末専門役は平成7年にJRA日本中央競馬会に入会。入会後は栗東トレーニングセンター、函館競馬場、馬事部防疫課、美浦トレーニングセンター、日高育成牧場勤務を経て平成19年から2年間アイルランドで研修を受けた。平成21年に帰国してからは再び日高育成牧場に勤務。現在はJRAホームブレッドの生産からJRA育成馬の育成まで、多岐にわたる分野で研究を行ってる。

 講演で頃末専門役は、日高育成牧場で行っている繁殖牝馬の管理方法や育成調教について紹介。ライトコントロールのやり方や分娩後初回発情での交配、子馬を帯同させない種付けの試み、乳母の導入方法、間引き法により離乳、虚弱子の治療方法、馬の骨格に基づいた調教や騎乗姿勢、理に適ったハミ受けのノウハウなど、わかりやすく説明した。

 昨年今年と2年連続で頃末専門役の講演を聴講した出席者は「毎回、予想をはるかに上回る内容で驚きと衝撃の連続でした。新たな発見も多く勉強になりました」と話していた。