馬産地ニュース

2013年度軽種馬後継者研修開講式が行われる

  • 2013年11月12日
  • 日本軽種馬協会静内種馬場事務所2階で行われた開講式
    日本軽種馬協会静内種馬場事務所2階で行われた開講式
  • バゴなど繋養種牡馬を見学
    バゴなど繋養種牡馬を見学
  • 講義は生産育成技術者研修35期生と一緒に受講
    講義は生産育成技術者研修35期生と一緒に受講

 11月11日、新ひだか町静内の日本軽種馬協会静内種馬場事務所2階において、2013年度軽種馬後継者研修の開講式が行われた。

 この研修は競走馬の生産・育成牧場の後継者や家族、スタッドマネージャー及びそれに準じる人を対象に、競走馬生産の業務に必要な知識の修得、馬の取扱い、乗馬の基礎研修を行なうもの。JRAの助成を受けて平成2年に開講した22年の歴史を持つ研修で、これまでに190名の研修生を送り出している。

 研修は11月11日から11月22日までの土曜日曜を除く10日間。今年は平取町・日高町・新ひだか町静内・浦河町・えりも町の牧場から、過去最高となる15名(男性10名、女性5名)が入講した。 

 開講式で静内種馬場の中西信吾場長は「わが国は平成19年から国際的に認められたパートⅠの競馬国となり、名実ともに競馬先進国としての仲間入りをしました。今後競馬をより良く魅力的なものにしていくには、強い競走馬を生産育成することがますます重要となってきます。そのためにも優れた技術者の養成が不可欠となってます。皆さんが本日から受ける研修内容は多種にわたっており、馬の飼養管理、繁殖の管理、騎乗技術など幅広い知識等を、最先端の講師にお願いしてわかりやすく研修できるようになってます。研修中は健康に留意されホースマンとしての研鑽に務め、そして現在厳しい状況にある生産界に、新たな活力をもたらす原動力になってください」と河野洋平会長の式辞を代読し、「講師の先生方は実際の現場で活躍している方々ですので、研修後もお付き合いできればと思っています。今回は15名と多いですが、われわれスタッフも最後までサポートいたしますので一生懸命研修に励んでください」と激励した。

 開講式の後は、静内種馬場内の研修施設、軽種馬生産技術総合研修センター、繋養種牡馬などを見学。その後、研修所講義室でさっそく1日目の講義に入った。

 2013年度軽種馬後継者研修カリキュラムは下記の通り。

11月11日:「馬の疾病について」講師:軽種馬生産技術総合研修センター(仙波裕之次長)
11月12日:「馬の初期馴致について」講師:JRA日高育成牧場(頃末憲治氏)、乗馬
11月13日:「蹄の管理について」講師:軽種馬生産技術総合研修センター(田中弘祐調査役)、乗馬
11月14日:「牧場での仕事と腰痛について」講師:札幌西岡第一病院(皆川裕樹氏)、乗馬
11月15日:「草地・土壌について」」講師:日高農業改良普及センター(川田恒氏)、乗馬
11月18日:「日本の馬産を考える」講師:コスモヴューファーム(岡田繁幸氏)、乗馬
11月19日:「JRA調教師との談話会」講師:日本調教師会関東支部(戸田博文氏)、乗馬
11月20日:「繁殖牝馬・当歳馬の管理について」講師:JRA日高育成牧場(南保泰雄氏)、ロンジング・ドライビング
11月21日:「馬の栄養・飼料について」講師:JRA日高育成牧場(村瀬晴崇氏)、乗馬
11月22日:「馬の見分け方について」講師:JRA日高育成牧場(石丸睦樹氏)