馬産地ニュース

日高町で講演会が行われる

  • 2013年10月29日
  • 約100名の生産関係者が集まった講演会
    約100名の生産関係者が集まった講演会
  • TVでもおなじみの軽妙な語り口で語った市丸氏
    TVでもおなじみの軽妙な語り口で語った市丸氏
  • 競馬評論家の前にはリクルートに勤務していたという話も
    競馬評論家の前にはリクルートに勤務していたという話も
  • 山田氏とのトークも弾む
    山田氏とのトークも弾む

 28日、日高軽種馬生産振興会青年部連合会が主催する講演会が、日高町のホースマンアカデミーにて行われた。

 今年の講演会に招かれたのは競馬評論家で、株式会社レイヤードの代表も務める市丸博司氏。レースにおけるラップやペースなどを数値化した「タイムフィルター」という独自の予想理論を元に、TV、インターネット、スポーツ紙などで予想を披露している市丸氏は、進行を務めた馬事通信の記者である山田康文氏と軽妙なトークを交わしながら、競馬との関わりや、データを用いた予想のあり方などを述べた。

 今回の講演会のテーマでもある「これからの日本競馬に望むこと」に関しては、「生産者が自分たちの生産した馬を、ネットなどを使ってまだ広く知らしめるべき」と語り、JRA-VANとの連動など、競馬界と生産界とで情報が共有できる方法論を説いていた。

 講演会の後には参加者との質疑応答も行われ、ディープインパクトやサウスヴィグラスといった種牡馬は、競走馬の頃から抜けた指数を持っていたという話や、馬券が売れないと言われている新馬戦こそ、調教、血統など様々な情報をファンに伝えるべきと話すと、その意見に同調するかのように首を縦に振る参加者の姿も見られた。

 最後に市丸氏は、「競馬はまだ可能性がある世界だと思います。僕は馬券が売れるようにこの仕事を務めていきますし、競馬を支える生産者の皆さんも頑張ってください」と話すと、詰めかけた約100名の生産者から拍手が起こっていた。