門別競馬場でワークショップ(馬の学習会)が行われる
北海道日高町の「とねっこピアノコンサート」実行委員会では、10月20日、次代の馬文化を担う子供たちの育成を図るため、沙流郡日高町の門別競馬場でワークショップ(馬の学習会)を実施した。
参加したのは日高町や苫小牧市などから参加した、普段は日高町にあるピアノ教室に通う親子約30組。馬とゆかりの深い日高町で、馬や競馬のことを学ぼうと企画されて、今回で4回目となる。
午前8時に競馬場に集合した参加者は、ポラリスドームのスタンドから朝の調教風景を見学。その後、NOSAI日高西部家畜診療所に勤務する扇谷学獣医師を講師に「お馬さんのこと」をテーマに、スライドを使って「ひだかの人と馬」、「馬のせいかつ」、「馬のせいちょう」、「子馬が生まれる様子」「馬を見わけてみよう」など馬という動物の生態などに関する勉強会が開催された。
その後は、浦河町の前町長である谷川弘一郎氏を迎えて馬や競馬に関する質疑応答。谷川氏が話す競馬に関する話や牧場の仕事、生産に関する話に子供たちは熱心に質問を繰り返していた。
さらに、同競馬場のパドックで誘導馬テン太との記念撮影。最初はおっかなびっくりに馬に近づいていた子供たちも馬の体温に触れて感動を新たにしていた。
会を終えた谷川氏は「小さなころから馬や競馬場を身近に感じてくれることはとても大切なこと。こういう企画は馬産地だけではなく、札幌や北海道外でもぜひ行っていただきたい」と感想を述べた。
最後は、ワークショップで学んだことをクイズ形式で。「馬の睡眠時間」や「馬体重」「放牧時間」や「食事時間」など正解の多かった子供たちにはプレゼンターを務めた谷川さんから記念品がおくられた。
「とねっこピアノコンサート実行委員会」は、12月1日に新冠町のレ・コード館で「とねっこピアノコンサートVOL.4『パストラル』~とねっこがうまれたよ~」を開催。胆振・日高の子供たちによる「ピアノ演奏」、ノンノン・マリア(札幌交響楽団による弦楽四重奏)と子供による「アンサンブル演奏」のほか、同実行委員会が行う馬の絵コンテストの表彰式なども行われる。