馬産地ニュース

馬女ネットがビッグレッドファームで視察研修会

  • 2013年10月15日
  • 1歳馬を見学する馬女ネット参加者
    1歳馬を見学する馬女ネット参加者
  • 種牡馬を見学する馬女ネット参加者
    種牡馬を見学する馬女ネット参加者
  • 「ケイバクラブ」内で講演会を実施
    「ケイバクラブ」内で講演会を実施
  • 熱心に話を聞く参加者
    熱心に話を聞く参加者
  • 講師を務めた岡田繁幸氏
    講師を務めた岡田繁幸氏

 日高管内の軽種馬牧場で働く女性で構成される日高女性軽種馬ネットワーク「馬女ネット」が10月11日、新冠町のビッグレッドファームで視察研修を実施した。

 視察研修は同団体で取り組んでいる活動の一つで、昨年は9月に新冠町のノースヒルズで視察研修をしている。今年は関係者を含め総勢22名が参加し、ノートやカメラを持参する方も目立っていた。当日はあいにくの雨に見舞われたものの、約2時間にわたって牧場見学と講演会が行われた。

 講師には同牧場グループ代表の岡田繁幸氏が務め、案内として蛯名聡マネージャーが同行した。前半は乗用車で新冠町明和の同牧場内をまわり、育成している1歳馬(ロージズインメイ産駒)を馬房内で見学した。岡田氏は育成方法や購買者として見るポイントをつぶさに挙げ、若駒がかかりやすい病気の話題にも及んだ。その後は種牡馬厩舎に移動し、今年から同牧場で種牡馬生活を開始したアイルハヴアナザーを展示し、同馬のセールスポイントを紹介した。また、環境美化を意識して手入れされている木々や芝生、厩舎内に施された工夫にも惜しみなく触れ、参加者は興味津津に見て回っていた。

 後半は同牧場内にある「ケイバクラブ」にて岡田氏の講演会となり、強い馬づくりについての考えを力説した。中でも、夜間放牧のメリットと挨拶の大切さを強調し、馬産業界の枠を超えてコンビニエンスストアや飲食店等も例に出しながら、参加者にわかりやすく考えを伝えていた。

 終了前には質疑応答の機会が設けられ、参加者からは積極的に手が挙がった。質問は「気性が荒くて扱いに困る馬には、どう対処したらよいか」、「冬季の夜間放牧の注意点は」、「庭先取引でうまく接客するために、どんなことを意識するべきか」、「岡田さんの今の目標は」といった内容で、岡田氏はジェスチャーをまじえながら丁寧に回答し、参加者は一言一言にじっと耳を傾けていた。