オータムセール当歳が開催される
日高軽種馬農業協同組合が主催する唯一の当歳市場「2013オータムセール・サラブレッド当歳」が10月7日、新ひだか町の北海道市場で開催された。
昨年に引き続いてのオータムセール当歳市場。今回も500万円以上での売却を希望する当歳馬がラインアップ。生産者自慢の58頭(牡41頭、牝17頭)が集められた。せりの開催に先だち、木村貢組合長は「今年は開催したすべての市場で高い売却率をいただき、誠に感謝いたします。このオータムセールではひと夏を越してたくましさを増した馬たちをじっくりとご覧いただき、ぜひお声がけいただきますようお願いします」とあいさつした。
正午からスタートしたせりは、鑑定人が絶妙な間を取りながら進行。結果は7頭(牡6頭、牝1頭)が総額7,833万円で落札された。平均価格は前年を大きく超える1,119万円を記録したが、売却頭数、売却率は前年を超えることはできなかった。
最高価格となったのはNo.36「オーサムチャーム2013」(牡、父エンパイアメーカー)。母が米国の重賞入着馬で、半姉に現役活躍中のシルバーキセキがいる血統。1,000万円からスタートしたせりは20万円単位で競りあがり、最後は1,550万円(税込1,627万5,000円)で(株)ユニオンオーナーズクラブが落札した。来年は同クラブ法人で募集される見込みだ。
高額2位はNo.51「シンコールビーの2013」(牡、父マンハッタンカフェ)。こちらは母がフローラS(G2)に優勝し、オークス(G1)3着という活躍馬。この馬は1,350万円(税込1,417万5,000円)で加藤守さんが落札した。
3番目の高額馬は半兄に現役活躍馬マルカボルトがいるNo.17「ラパシオン25」(牡、父エンパイアメーカー)。(有)コスモヴューファームによって1,300万円(税込1,365万円)で落札された。
牝馬では近親にミッキードリームやサクラバクシンオーがいるNO.2「パーシャンブルーの2013」(牝、父キングカメハメハ)。㈱グランプリによって1,200万円(税込1,260万円)で落札された。
セール終了後、同農協のある幹部は「売却機会を増やすという意味で当歳募集の必要性は感じています。今後は販売申込者、購買者双方の話を聞きながら、改善すべき点を改善し、よりよい市場を目指したい」と言葉少なに話した。