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ノーザンホースパークで第27回北海道秋季馬術大会が行われる

  • 2013年09月24日
  • 好天に恵まれ、会場は見物客の姿も多かった
    好天に恵まれ、会場は見物客の姿も多かった
  • ドレッサージュ部門に出場した重賞ウイナーのマックロウ
    ドレッサージュ部門に出場した重賞ウイナーのマックロウ
  • ジャンピング部門に出場した重賞ウイナーのクォークスター
    ジャンピング部門に出場した重賞ウイナーのクォークスター
  • 複数の競技で優勝を決めたマイネルスケルツィ
    複数の競技で優勝を決めたマイネルスケルツィ
  • 札幌龍谷学園高校のお2人とマイネルスケルツィ
    札幌龍谷学園高校のお2人とマイネルスケルツィ

 苫小牧市のノーザンホースパークでは9月20日~22日、第27回北海道秋季馬術大会(北海道乗馬連盟主催)が行われた。

 今大会ではドレッサージュ、ジャンピング合わせて40の競技が組まれ、北海道内の乗馬クラブ、乗馬スポーツ少年団、高校・大学馬術部、民間牧場等から多数の選手がエントリーした。3日間とも好天に恵まれ、うち2日間は3連休に重なったこともあり、観覧席には大勢の見物客が席を埋め尽くした。

 起用された乗用馬の中には、元競走馬の姿も少なくなかった。オータムセール取引馬で、2006年のニュージーランドトロフィー(G2)、2007年の京都金杯(G3)を制したマイネルスケルツィはドレッサージュの部門で出場し、9人で争った「馬場馬術競技L1課目・Part1」ほか、複数の競技で優勝を収めた。

 「少年L1課目・Part2」の競技でコンビを組んだ発田愛美さん(札幌龍谷学園高校1年生)は、「良い結果を出せて嬉しいです。マイネルスケルツィは賢い馬で、大会の雰囲気にも慣れていました。競技の難しい部分は、馬に助けてもらった感じです。他の乗用馬にはないオーラというか…風格があります。ドレッサージュ、ジャンピングの両方こなせる馬で、本当に頼もしい一頭です。」と、乗用馬としての優れた能力を称えていた。マイネルスケルツィは2011年に札幌競馬場で誘導馬デビューを果たしており、誘導馬としても乗用馬としても活躍を遂げている。

 マイネルスケルツィと同じように、他の元重賞馬・元オープン馬も華麗なステップやジャンプを決めていた。ドレッサージュ部門「M1課目・Part1」の競技ではマックロウ(京都記念(G2)優勝馬、佐々木理沙さん騎乗)がトップとなり、ジャンピング部門「標準小障害B・Part1」の競技ではゴーステディ(中山金杯(G3)・3着、川合達啓さん騎乗)が20人以上の争いを制し、優勝に導いた。

 ノーザンホースパークでの馬術大会は今大会で今年の締めくくりとなり、次回は来年となる。10月3日~7日に行われる第68回国民体育大会では、東京都あきる野市の会場で馬術競技が行われることとなっており、ノーザンホースパークの馬術大会で経験を積んだ北海道代表選手も出場する。