ストロングリターンがブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドイン
9月7日朝、日高町門別のブリーダーズ・スタリオン・ステーションに、ストロングリターン(牡7歳)がスタッドインした。来季から種牡馬として新たなスタートを切る。
ストロングリターンは父シンボリクリスエス、母コートアウト、母の父スマートストライクという血統。シンボリクリスエスの2年目産駒で、今年の桜花賞(G1)で2着となったレッドオーヴァルの半兄になる。
競走成績は21戦7勝。2008年10月のデビュー戦はサンカルロの2着。2008年11月の2戦目で初勝利をあげた。その後は休養を挟みながら勝利を積み重ね、2011年の京王杯スプリングC(G2)でシルポート、ジョーカプチーノらを退けて重賞初制覇。続く2011年の安田記念(G1)ではステーブルメイトのリアルインパクトに首差2着と惜敗したが、翌2012年の安田記念(G1)を1分31秒3のレコードタイムでグランプリボスとの叩き合いを首差制してG1初制覇を果たした。
9月4日付で競走馬登録を抹消したストロングリターンは、6日に休養先の山元トレーニングセンターを出発し7日朝、繋養先となるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに到着。環境の変化に戸惑うことなく、終始落ち着いた様子で新天地に降り立った。
到着時の馬体重は546Kg。父シンボリクリスエス譲りの雄大な馬体からは、第一線を戦い抜いたトップアスリートのオーラが漂っていた。
新種牡馬を出迎えた事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブでは「お陰様でシンジケートも予定数を大幅に超える申し込みがあり、すぐに満口になりました。馬格もあり母系も素晴らしですし、サンデーサイレンスの血が入っていないので、幅広い配合が可能と思います。来シーズンに向け、これから種牡馬としての身体づくりをしていきます」と話していた。シンボリクリスエス産駒の重賞勝ち馬では、初めての後継種牡馬となる。