JRAサマーセール購買馬が宮崎育成牧場へ移動
8月27日、JRA日本中央競馬会がHBAサマーセールで購買した1歳馬が、宮崎県宮崎市のJRA宮崎育成牧場へ移動した。
JRAは8月19日から22日まで開催された北海道市場「サマーセール2013」において、56頭(牡27頭、牝29頭)を総額3億825万円で購買。このなかから12頭(牡6頭、牝6頭)がJRA宮崎育成牧場で育成されることになった。
宮崎行きが決まった12頭は27日朝、新ひだか町静内の北海道市場内の馬積み降ろし場に集合。マイクロチップの検査などを受けるとJRAが用意した馬運車に積み替えられた。
今回、JRA宮崎育成牧場へは12頭のほか、すでにJRA日高育成牧場へ移動していたセレクションセール購買馬4頭の合計16頭。3台の馬運車での大掛かりな移動となる。ちなみにJRAが九州市場で購買した1頭、八戸市場で購買した5頭は、すでにJRA宮崎育成牧場へ移動しているという。
愛馬の引渡しを終えた生産者やコンサイナーを前に、JRA宮崎育成牧場の遠藤祥郎さんは「このたび12頭の馬を宮崎育成牧場で預からせていただくことになりました。日高育成牧場の育成馬からは今年、クリスマス(函館2歳S(G3))が出ましたが、それに負けないような馬を育てていきたいと思いますので応援よろしくお願いします。そして、JRAブリーズアップセールで良いパフォーマンスが出せるよう、その後の競走でも良い成績を残せるよう頑張ります。宮崎は遠いですが、お近くまでいらしたときはぜひお立ち寄りください」と挨拶。今回の移動に帯同するJRA日高育成牧場の横田貞夫副場長は「みなさまの大事な馬をお預かりして宮崎まで輸送します。今後の育成や活躍を見守っていただければ思います。私どもではJRAホームページ上のJRA育成馬日誌というページで、育成馬に関する情報を逐一まとめてお知らせしておりますので、機会があればそちらのほうも覗いていただければと思います」とねぎらった。
3台の馬運車は27日夕方、函館港から高速フェリーで青森港へ出航。その後は陸路で九州へ渡り、JRA宮崎育成牧場には29日朝到着する予定となっている。
最近のJRA宮崎育成牧場の育成馬からは、2001年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)勝ち馬のタムロチェリー、今年の中山グランドジャンプ(JG1)2着となったリキアイクロフネ、JRA3勝のタイセイスティングなどが活躍。今年の2歳では早くもファーストオーサーが勝利を挙げている。