馬産地ニュース

馬産地日高町日帰りバスモニターツアーが行われる

  • 2013年08月26日
  • 北海道市場に到着したツアー一行
    北海道市場に到着したツアー一行
  • 競走馬のふるさと日高案内所で情報収集
    競走馬のふるさと日高案内所で情報収集
  • サマーセールの様子を見学するツアー一行
    サマーセールの様子を見学するツアー一行

   8月20、21日、馬産地日高の"馬文化"を体験してもらう「馬産地日高町日帰りバスモニターツアー」が行われた。

   このツアーは日高町地域づくり推進協議会の主催で、公益財団法人太陽財団の助成事業として実施。昨年は親子を対象としたツアーを行ったが、今年は20歳以上に対象を変更して参加者を募ったところ、20、21日をあわせ80名の参加があった。

   ツアーの発着はJR札幌駅北口。最初に一行は世界中で競走馬の生産や育成、種牡馬事業を手広く行っているダーレー・ジャパンへ向かった。ここではアドマイヤムーン、ディープスカイ、キングズベストなどの名馬と対面。サラブレッド生産の奥深さや種牡馬が放つオーラに関心しきりだった。

   その後、日高町が誇る温泉施設「とねっこの湯」へ場所を移し「競馬塾」を受講。道新スポーツの山田康文氏から、馬産地にある門別競馬場の意義やホッカイドウ競馬の位置づけ、競馬の楽しみ方、馬券の買い方のコツまでを学んだ。

   午後は新ひだか町の北海道市場へ足を延ばし、サマーセールの様子や競走馬のふるさと日高案内所を見学。10万円単位で競り上がっていく光景を目の当たりにし、サラブレッドが高価な生き物であることを認識し、せり会場内の張り詰めた空気に息を潜めた。

   続いて向かったのは門別競馬場に昨年完成した屋内調教用坂路。調教の特徴や意義について説明を受けたあと、全長900m、最大勾配5.5%のウッドチップコースを実際に歩き、競走馬の足腰と心肺能力の強さの秘訣を身をもって体験した。

   場内ではゴール前の迫力あるレースシーンを興味深く見学したり、馬券の購入体験をするなど、思い思いにホッカイドウ競馬をエンジョイ。最後は競馬場名物のとねっこジンギスカンを味わった。

   ツアー参加者の競馬未経験者と競馬経験者の割合はほぼ半分。ツアーを主催した日高町地域づくり推進協議会は「このツアーを通じて馬文化の楽しさ、奥深さを少しでも感じていただけたらいいですね」と話していた。