馬産地ニュース

サマーセールが開催される

  • 2013年08月26日
  • サマーセール開幕にあたり挨拶する木村貢日高軽種馬農業協同組合代表理事組合長
    サマーセール開幕にあたり挨拶する木村貢日高軽種馬農業協同組合代表理事組合長
  • 牡馬最高価格馬「オマイタ2012」(牡、父アドマイヤムーン)
    牡馬最高価格馬「オマイタ2012」(牡、父アドマイヤムーン)
  • 牡馬最高価格馬「コールドフロントの2012」(牡、父サムライハート)
    牡馬最高価格馬「コールドフロントの2012」(牡、父サムライハート)
  • 牝馬最高価格馬「スズカグレイスの24」(牝、父ハービンジャー)
    牝馬最高価格馬「スズカグレイスの24」(牝、父ハービンジャー)
  • 市場視察に訪れた土川健之JRA日本中央競馬会理事長と日高軽種馬農業協同組合理事の記念撮影
    市場視察に訪れた土川健之JRA日本中央競馬会理事長と日高軽種馬農業協同組合理事の記念撮影
  • 生産地視察の一環で北海道市場に来場した地方競馬全国協会と地方競馬主催者一行
    生産地視察の一環で北海道市場に来場した地方競馬全国協会と地方競馬主催者一行
  • オレハマッテルゼ産駒を落札したシンガポールのDr.K C Tan氏
    オレハマッテルゼ産駒を落札したシンガポールのDr.K C Tan氏
  • 多目的施設に設置された仮設馬房により今までの5日間開催から4日間開催への短縮が実現
    多目的施設に設置された仮設馬房により今までの5日間開催から4日間開催への短縮が実現

   8月19、20、21、22日の4日間、日高軽種馬農業協同組合は新ひだか町静内の北海道市場において、国内最大の1歳市場「サマーセール」を開催した。1130頭(牡605頭、牝525頭)が上場されたせりでは、半数以上の618頭(牡364頭、牝254頭)が売却され、売却総額は前年比1億476万9000円増の25億3312万5000円、売却率は前年比7.13%増の54.69%となり、売却総額、売却率、売却頭数はサマーセール史上最高の数字を残した。平均価格は前年比95.54%の409万8908円と微減だった。

   最高価格馬は2152万5000円(税込)で2頭が並んだ。

   1頭は上場番号173番「オマイタ2012」(牡、父アドマイヤムーン)。販売希望価格700万円のところ、複数から声がかかりクリスマス(函館2歳S(G3))を所有する森田謙一氏にハンマーが落ちた。

   もう1頭は上場番号534番「コールドフロントの2012」(牡、父サムライハート)。販売希望価格300万円のところ、あっという間に1000万円を超え、保坂和孝氏が争奪戦を制した。

   2000万円台を記録したのは上位2頭のみ。牝馬の最高価格は上場番号1113番「スズカグレイスの24」(牝、父ハービンジャー)で落札者は永井啓弐氏だった。

   今回のセールで注目を集めたのは、この世代が初年度産駒になるヴァーミリアン産駒。上場馬37頭のうち26頭が売却される人気ぶりだった。鑑定人も印象に残ったようでステージに登場するたびに「いま人気のヴァーミリアン産駒です」と紹介。その声に反応するかのように次々と声がかかっていた。

   また、例年以上に積極的に購買していたのがシンガポール、香港、韓国からの外国人バイヤー。購買したのは19頭だが、それ以外にもアンダービッターになる場面が多くせりを活気付かせた。市場視察に訪れた土川健之JRA日本中央競馬会理事長も「われわれが長年に渡り取り組んできた海外販路拡大事業の成果が出てきているように感じました」と感想を口にしていた。

   セール終了後、木村貢日高軽種馬農業協同組合代表理事組合長は「いままでの5日間開催から4日間開催に短縮してちょっときつい日程でしたが、購買者からは概ね良い評価をいただきました。初日から最終日まで50%の売却率を達成できたことはとても印象深いですね。平均価格は下がりましたが、いまは1頭でも多く売れることを考えていますので、そういう意味では良かったと思います」と4日間のせりを振り返っていた。