日本軽種馬協会生産育成技術者研修の体験入学会が行われる
8月6、7日、新ひだか町静内の日本軽種馬協会静内種馬場研修所において、「2014年(第36期)生産育成技術者研修」の体験入学会が行われた。
この生産育成技術者研修は、競走馬の生産・育成関連の仕事に就業するための基礎となる知識、技術を約1年間で習得することを目的とする研修。1990年に開講してから381名の人材を競馬サークルに送り出し、生産育成技術者として生産界に貢献している。
体験入学会は8月6、7日と8月17、18日の2回実施。1回目の今回は北海道、東京都、千葉県、長野県、兵庫県の17歳から27歳の男女5名が参加した。参加者の一人は今年6月に阪神競馬場で開催した「BOKUJOBプレフェア2013」に来場して参加を決めたという。17、18日に行われる2回目の体験入学会には10名の参加が予定されており、すでに申し込みは締め切られている。
6日午後、研修所に集まった5名は山口直人研修課長から研修内容について説明を受けたあと、研修ビデオを鑑賞。研修のイメージを理解してから研修場所などを見学した。
夕方からは中西信吾場長や今年4月に入講した35期生たちと炭を囲んでバーベキュー。先輩や教官たちの話を聞き、親睦を深めた。
体験2日目、研修所に宿泊した5名は早朝から先輩たちの厩舎作業を見学。フォークやレーキ、竹箒を手に寝藁上げにもチャレンジした。
続いて35期生の騎乗訓練を見学。山口研修課長の厳しい指導に従いながら、見事な手綱さばきで研修馬を操る先輩の姿に、1年後の自分を重ねていた。
先輩の研修を見た後は待望の体験乗馬。参加者のほとんどが馬に触るのは初めてという初心者だけあって、最初は研修馬に跨るのもひと苦労だったが、かつて経験したことのない馬上から風景を見る余裕ができるとニッコリとしていた。
体験入学会を見守っていた中西場長は「今年は阪神と中京競馬場のBOKUJOBプレフェア、東京競馬場のBOKUJOBフェアをあわせ、100名以上の人がJBBAの研修事業を紹介したブースに来ていただきまして、反響の大きさに驚いているところでした。高学歴の方も多く、われわれサークル一丸となって取り組んできたBOKUJOBの事業も広く浸透してきたのかと手ごたえをつかんでいます。実際の研修は大変ですが、やる気と強い志を持つ方はぜひ研修の門を叩いてほしいと思います」と話していた。
来年4月に開講する「2014年(第36期)生産育成技術者研修」の募集期間は、8月1日から11月30日となっている。詳細は下記までお問い合わせください。
公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場 研修課
〒056-0144 北海道日高郡新ひだか町静内田原517
TEL:0146-46-2845 FAX:0146-46-2336
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