札幌競馬場で上棟式が行われる
2014年6月のオープンを目指して改築工事が進むJRA札幌競馬場で、31日、上棟式が行われた。
上棟式とは、建築工事の途中で行う儀式。鉄骨工事の場合は鉄骨が組み上がるなど、主要な構造ができあがった時期に行われるのが一般的で、工事の安全と、完成後の無事を祈願するもの。
式には、JRA日本中央競馬会の亀井慎一施設部長、同札幌競馬場の河原太一場長、札幌馬主協会の岩本允会長や建設関係者など約50人が出席。札幌市内にある三吉神社神職の神事にあわせて祝詞を奏上。上棟之儀では金と銀の鋲が取り付けられた建材を工事中の鉄骨に取り付けて邪気を払い、玉串を奉奠して新スタンドの完成と繁栄を祈った。
完成後の新スタンドは地下1階、地上5階の鉄筋コンクリート製。延べ床面積は約4万平方メートルで、年間を通して使用する「パークウインズ棟」と開催時に使用する「スタンド棟」に分かれ、300以上の投票窓口と3000席以上の席数が用意される。
亀井慎一施設部長は「ご覧いただいたように、工事中の札幌競馬場はすでに新スタンドの面影を感じさせるほどに完成しております。工期完了まで、安全施工をお願いいたしと考えています。このスタンドは国土交通省が定める建築環境総合性能評価システムのSランクを満たしており、誇らしい気持ちでいっぱいです。このスタンド完成を期に潜在的な競馬ファンを掘り起こして愛される競馬場にしたいと考えています」とあいさつ。また河原太一場長は「期待の高さを感じておりますので、来年のオープンの際には良い形でお披露目したいと考えています。今後はソフト面でご満足いただけるように知恵を絞っていきたい」とコメントしている。