浦河町でうらかわ馬フェスタ2013開催
浦河町のJRA日高育成牧場施設内特設会場で7月27日、28日の2日間、「うらかわ馬フェスタ2013」が行われた。
このイベントは毎年夏に行われており、第28回シンザンフェスティバルと第47回浦河競馬祭を合わせ、名馬のふるさと・浦河町らしい馬と人による一大イベントを成している。
シンザンフェスティバルは7月27日夕方より始まり、会場にはビール、焼き鳥、塩ラーメン、スープカレー、日高つぶめし、チキンレッグ等を売る露店が並び、来場者はジンギスカンを真ん中にカントリーパーティーを楽しんだ。ステージではオープニングセレモニーを皮切りに、ミスシンザン表彰、競馬グッズ・チャリティーオークション、やしろ優さんによるものまね&トークライブ等が行われた。浦河町のG1馬生産牧場表彰ではメイショウマンボでオークス(G1)を制した高昭牧場と、ホッコータルマエでかしわ記念(Jpn1)、帝王賞(Jpn1)を連勝した市川ファームに表彰状が手渡された。また、恒例の馬上結婚式では小笹雄輝・真代さん、鈴木亨・真希さんが重種馬「夕べ」の引く馬車に乗って登場し、浦河町民に見守られながら幸せいっぱいの笑顔を広げた。
雨予報が出ていた7月28日は、朝から好天に恵まれ、日高育成総合施設育成場(ダ1600mトラック)で浦河競馬祭がスタート。午前中は軽種(サラブレッド・アングロアラブ)による競馬(予選レース)が行われ、実際の競馬さながらの速さで白熱したレースが展開された。また、近年では見ることの珍しい繋駕レースや、和種馬によるレースも組まれ、騎乗者・ドライバーには北海道内牧場関係者が腕を振るった。人力繋駕レースを挟んで、午後は午前中のレースで上位に入った馬による“決勝”が行われ、祭りのメインを飾るシンザングランプリ(ダ2500m)では、秋田兼吾さん騎乗のキャメロンダークがぶっちぎりの優勝を決めた。
熱戦の浦河競馬会場の隣では、シンザンフェスティバルの後半プログラムが盛り上がりを見せた。「我が家」によるJRAトークライブは2回行われ、お笑いライブの他に当日の函館メイン・クイーンステークス(G3)を予想する一幕もあった。昼に行われたJRAホースショーでは、アンダルシアン・フリーダムホースショーの華麗な演技と、息をのむ美しさに会場から大きな拍手。また、日高育成牧場バスツアー、無料ポニー馬車・引馬乗馬には多数の参加があり、好評を得ていた。子供向けに用意された巨大滑り台「ヒッポ」は日高管内初のお目見えで、体験した子供は1,000人を突破。ふわふわホース、ボールプール、バンジートランポリンにも絶えず列ができていた。
エンディングを迎えた午後3時半過ぎには、残念ながら会場は雨に見舞われてしまったが、ほぼ2日間安定した空模様に落ち着き、主催者・運営関係者は安堵していた。イベントの運営にあたった浦河町軽種馬生産振興会青年部部長の宮内慶さんは、「沢山の皆さんのおかげで、イベントを成功することができて嬉しいです。来年も素晴らしい、うらかわ馬フェスタにしたいと思います。」と、ステージ挨拶で感謝の意を表していた。