スクリーンヒーロー産駒が初勝利
6月12日、ホッカイドウ競馬の2歳新馬戦、フレッシュチャレンジ競走(ダ1000)において、スクリーンヒーロー産駒のグライス(牡2歳)がスタートから先手を奪うとそのまま押し切り、デビュー勝ちを収めた。現2歳が初年度産駒となるスクリーンヒーロー(牡9歳)にとって嬉しい産駒初勝利となった。
スクリーンヒーローは父グラスワンダー、母ランニングヒロイン、母の父サンデーサイレンス。祖母にダイナアクトレス、おじに日経賞(G2)など重賞2勝したステージチャンプ、おばに札幌3歳S(G3)など重賞2勝プライムステージ。従兄弟に中山大障害(JGI)などJG1・2勝のマルカラスカル、東京新聞杯(G3)など重賞2勝のアブソリュートがいる血統。
競走成績は23戦5勝。2006年11月東京2歳新馬戦でデビューすると、3戦目で初勝利。セントライト記念(Jpn3)3着後骨折が判明し、1年間の長期休養を経た4歳秋から本格化。アルゼンチン共和国杯(Jpn2)を制するとその勢いに乗り、つづくジャパンC(G1)でディープスカイ、ウオッカ、メイショウサムソンという3世代のダービー馬を退けG1初出走、初勝利を果たした。
現役引退後の2010年シーズンから新ひだか町のレックススタッドで種牡馬入り。初年度は84頭の花嫁を集め、54頭が血統登録されている。
初年度産駒はデビュー前から評判となり、昨年のサマーセールでマイネルホウオウの半弟にあたるイダス(牡、母テンザンローズ)が1218万円で落札され、先日開催されたHBAトレーニングセールではメジロフランシスの2011(牡)が2ハロン合計の一番時計を叩きだすなど仕上がりの良さが目立った。
エイシンデピュティ、マツリダゴッホにつづく新種牡馬産駒の勝利にレックススタッドでは「まずは勝ち上がってくれてホッとしています。市場での好評価がそのまま今年の種付け頭数に反映するかたちで、昨年は53頭とやや下降気味だった数字も今年はすでに79頭と、初年度に迫る勢いです。成長力のある血統なのでこれからが楽しみですね」と顔をほころばせていた。