馬産地ニュース

新ひだか町三石で三石軽種馬育成管理品評会が開催

  • 2013年06月17日
  • 最優秀賞(牡の部)はラヴリーハントレスの2012
    最優秀賞(牡の部)はラヴリーハントレスの2012
  • 最優秀賞(牝の部)はサンデーブレーヴの2012
    最優秀賞(牝の部)はサンデーブレーヴの2012
  • 審査中の様子
    審査中の様子
  • 表彰状を受け取る出陳者・生産牧場の皆さん
    表彰状を受け取る出陳者・生産牧場の皆さん
  • 団体の部は富沢支部が優勝した
    団体の部は富沢支部が優勝した

   6月12日、新ひだか町三石で三石軽種馬1歳馬育成管理品評会(主催・みついし農業協同組合、三石軽種馬生産振興会)が行われた。

   この品評会は育成管理技術の向上と軽種馬生産振興会会員の親睦を深めることを目的とし、今年で57回目を数える。予選審査を突破した1歳馬24頭が出陳され、JRA日高育成牧場長・山野辺啓氏、JBBA静内種馬場長・中西信吾氏が審査員を務めた。

   審査は午前9時半から午後3時頃まで行われ、1歳馬が飼養されている牧場を審査員、主催者、牧場関係者が巡回した。最初に馬を立たせ、それから20~30mほどの距離をウォーキングで2往復する。中には大勢の視線に緊張を感じ、興奮気味となってしまった1歳馬もいたが、各牧場自信の馬たちとあって、目移りする面々が続いた。

   夕方5時に表彰式が行われ、最優秀賞(牡の部)にラヴリーハントレスの2012(牡、父シンボリクリスエス、下屋敷牧場生産)、最優秀賞(牝の部)にサンデーブレーヴの2012(牝、父エンパイアメーカー、山際牧場生産)が選ばれた。優秀賞(牡の部)はいなば(牡、父キングヘイロー、平野牧場生産、セレクションセール2013上場予定馬)、優秀賞(牝の部)はペイルローズの2012(牝、父ケイムホーム、土田農場生産)、優良賞(牡の部)はサマーヴォヤージュの2012(牡、父アグネスデジタル、山際牧場生産、セレクションセール2013上場予定馬)、アドバイス(牡、父グラスワンダー、稲葉牧場生産)、優良賞(牝の部)はミスフーバフーバ2012(牝、父ハービンジャー、折手牧場生産、セレクトセール2013上場予定馬)、バトルラヴの2012(牝、父ヴァーミリアン、沖田忠幸氏生産)となった。また、団体の部では富沢支部が2位に9ポイントの差をつけて優勝した。

   最優秀賞(牡の部)に輝いたラヴリーハントレスの2012の生産者である下屋敷さんは、「上位を意識して出陳していたので、本当に嬉しいです。この馬は父シンボリクリスエスの良いところを受け継ぎ、迫力ある馬体をしています。大きく、立派な体つきでデビューできると思います。」と、感想を語った。1歳上の半姉(父ハーツクライ)に続き、サマーセールでの上場取引を目指している。

   半兄に重賞馬トーセンクラウンを持つ血統が注目されていたサンデーブレーヴの2012は、見事最優秀賞(牝の部)の座を射止めた。生産者の山際さんは、「自信を持って送り出しました。トーセンクラウンとはタイプが違って、重厚感のある馬です。昼夜放牧を始めて、気性が従順になってきました。」と、笑顔。オペラハウス産駒のトーセンクラウン同様、エンパイアメーカーに母の父ダンシングブレーヴというJBBA種牡馬のマッチングで、大きな活躍を予感させていた。