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セレスハントが北海道スプリントカップ(Jpn3)2連覇

  • 2013年06月17日
  • 連覇を飾ったセレスハント
    連覇を飾ったセレスハント
  • 内から外に持ち出して差し切った
    内から外に持ち出して差し切った
  • 2歳から毎年勝ち続けている
    2歳から毎年勝ち続けている
  • 喜びの口取り
    喜びの口取り
  • 優勝馬関係者の皆さん
    優勝馬関係者の皆さん

   門別競馬場では今年最初のJRA交流重賞、第17回北海道スプリントカップ(Jpn3)が行われた。距離はダート1200m。

   今年はJRAから4頭、他地区から4頭、迎え撃つホッカイドウ競馬6頭の14頭が門別に集った。1番人気は武豊騎手騎乗のマルカバッケンで、重賞未勝利ながら近走の鮮やかなオープン特別勝ちが評価された。2番人気はダート短距離重賞の常連・ティアップワイルド。昨年の覇者セレスハントが3番人気に続き、以下、メンバー中唯一のJpn1馬サマーウインド、地元で底を見せていないアウヤンテプイが有力視された。

   レースは川崎から遠征したキョウエイロブストがハナを叩くも、短距離重賞らしく逃げ・先行型多く、前のグループはかたまった状態でバックストレッチを走る。3コーナーからはサマーウインドが先手を奪い、人気のティアップワイルドは3番手、マルカバッケンは好位の外目、それを見るようにセレスハントが追走。直線に向くと、逃げるサマーウインドにティアップワイルドが並びかけ、マルカバッケンもすかさず応戦。更に外に持ち出したセレスハントが反撃し、JRA馬の熾烈な争い。地方馬ではアウヤンテプイがその中で食い下がり、じわじわと伸びてくる。最後はマルカバッケンが一旦抜け出したところをセレスハントが差し、昨年に続く連覇を果たした。2着は正攻法の競馬で力を発揮したマルカバッケン。接戦の3着争いはアウヤンテプイとの競り合いをティアップワイルドが頭差制した。勝ち時計は1分12秒2(良馬場)。

   騎乗した福永祐一騎手は、「返し馬の感触がとても良かったので、ちょっと狙っていました。最後の直線では、昨年のようにインから抜け出したかったのですが、外の方が伸びる印象があったので、外に進路をとりましたが、良く伸びてくれましたね。セレスハントも8歳となりましたが、厩舎スタッフの皆さんが、しっかりと仕上げてくれたので、期待に応えることができて嬉しかったです。」と、表彰式でレースを振り返った。同レースは一昨年のマルカフリートに続く2勝目となった。

   セレスハントは父コロナドズクエスト、母エリモシンフォニー、母の父ブラッシンググルームという血統の8歳牡馬で、セレクトセール出身馬。半兄に京都4歳特別(G3)2着のエリモソルジャーがいる。門別競馬場に駆け付けた生産者エクセルマネジメントの瀬瀬賢さんは、「優勝できて嬉しいです。門別コースとは相性も良いのでしょう。2歳から毎年勝ってくれて、本当にタフな馬ですね。次はG1制覇を期待しています。」と、喜びを語った。