キモンノカシワがレックススタッドを退厩
6月15日、今シーズンから新ひだか町静内のレックススタッドで種牡馬生活を送っていたキモンノカシワ(牡4歳)が、新冠町の西村牧場泊津分場に移動した。
キモンノカシワは父ディープインパクト、母オイワケトモエ、母の父ブラックタイアフェアーという血統。2005年に皐月賞(G1)、ダービー(G1)、菊花賞(G1)を無敗で制したほか、2006年には天皇賞(春)(G1)、宝塚記念(G1)、ジャパンC(G1)、有馬記念(G1)に勝ち、2005、2006年と2年連続でJRA年度代表馬に輝いたディープインパクトの2年目産駒となる。
競走成績は不出走ながら、半姉にJRA3勝、ホッカイドウ競馬1勝のキモンレッド、半兄にJRA3勝のキモンホワイト、近親に2003年の東京ダービー馬ナイキアディライトや2007年の中山牝馬S(G3)などを制したマイネサマンサの父として知られる名種牡馬ディアブロなどがいる血統背景が評価されて種牡馬入り。ディープインパクト産駒としては、ディープブリランテ、トーセンホマレボシに続く3頭目の後継種牡馬として今年1月にスタッドインしていた。
種付シーズン途中での移動となるが、すでに予定していた種付けを消化し、受胎も確認できていることから退厩を決定。雨が降りしきる中、レックススタッドを後にした。退厩にはスタリオンスタッフのほか、レックススタッドで繋養されている2000年の毎日王冠(G2)優勝馬トゥナンテも見送りにかけつけ、ステーブルメイトとの別れを惜しんでいた。レックススタッドでは「頭数は少ないですが、来年生まれてくる産駒が楽しみですね」と2世誕生を心待ちにしていた。