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マツリダゴッホ産駒がJRA初勝利

  • 2013年06月10日
  • レックススタッドで種牡馬生活を送るマツリダゴッホ
    レックススタッドで種牡馬生活を送るマツリダゴッホ
  • スタートダッシュに成功し満足げな様子
    スタートダッシュに成功し満足げな様子

  • サンデーサイレンスの最後の大物後継として期待は大きい
    サンデーサイレンスの最後の大物後継として期待は大きい

 6月8日、JRA東京競馬場で行われた2歳新馬戦「メイクデビュー東京(芝1400m)」において、マツリダゴッホ産駒のマイネルギャルソン(牡2歳)が、直線早め先頭から押し切って優勝。現2歳が初年度産駒となるマツリダゴッホ(牡10歳)は、今年の2歳新種牡馬32頭の先陣を切ってうれしいJRA初勝利をあげた。

 マツリダゴッホは父サンデーサイレンス、母ペイパーレイン、母の父ベルボライドという鹿毛。おじには1999年の菊花賞馬ナリタトップロード、近親には2010年の富士S(G3)を制したダノンヨーヨーなどがいる。

 現役時代の競走成績は27戦10勝。全10勝のうち8勝を中山競馬場であげるほど中山コースを得意とし、中山では2007年の有馬記念(G1)、2007年から2009年まで3連覇したオールカマー(G2)、2007年のアメリカJCC(Jpn2)、2008年の日経賞(G2)と6つの重賞を制覇した。

 2010年から新ひだか町静内のレックススタッドで種牡馬入り。大種牡馬サンデーサイレンスが送り出した最後の大物後継として評価が高く、供用初年度から昨シーズンまで3年連続で120頭以上の交配をこなす人気種牡馬として活躍している。初年度産駒現2歳の血統登録頭数は80頭。2歳新種牡馬ではコンデュイットの88頭、ヨハネスブルグの84頭、ディープスカイの82頭に次いで多い頭数となる。

 その初年度産駒はデビュー前から育成牧場などで「とても動きがよく仕上がりが早そう」と評判になっており、6月1日から始まったJRA2歳戦では、2歳新種牡馬としては最も多い4頭がデビュー。マイネルギャルソンの勝利のほか、2頭が2着とスタートダッシュに成功している。

 事務局の(株)レックスは「勝った馬は人気になっていたので楽しみにしていたのですが、期待に違わぬ走りを見せてくれました。また、2着に負けた馬も次回が楽しみな内容でしたので、さらに期待が高まります。種付けシーズンも後半ですが、産駒のJRA初勝利後には3頭の新規申し込みの種付けも入り、反響の大きさにびっくりしてます。すでに種付け頭数は100頭を超えていますが、このままいけば4年連続の120頭超えも実現できそうです」と産駒の快進撃に顔をほころばせていた。