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エトワール賞はファイアーアップが初重賞制覇

  • 2013年05月24日
  • 初重賞制覇を飾ったファイアーアップ
    初重賞制覇を飾ったファイアーアップ
  • 直線の攻防
    直線の攻防
  • 笑顔で引きあげてきた佐々木国明騎手
    笑顔で引きあげてきた佐々木国明騎手
  • 喜びの口取り
    喜びの口取り
  • 管理する若松平調教師と手綱をとった佐々木国明騎手
    管理する若松平調教師と手綱をとった佐々木国明騎手

 5月23日、門別競馬場では第13回エトワール賞(H3)[ベーカバド賞]が行われた。当初は5月16日に開催予定だったが、濃霧により延期となり、1週間スライドしてのファンファーレとなった。

 来月の交流重賞、北海道スプリントカップ(Jpn3)を見据えて、12頭が出走。2011年のNAR2歳最優秀牝馬の勲章をひっさげてホッカイドウ競馬に戻ってきたエンジェルツイートをはじめ、NHKマイルカップ(G1)2着の実力馬ダイワバーバリアン、ホッカイドウ競馬転入後5連勝中のアウヤンテプイ、昨年の道営スプリント(H2)の覇者シャイニングアワー、JRA重賞馬で転入初戦のビクトリーテツニーらに人気は集まった。

 レースは、3歳牝馬のユーリカが1番枠を利してハナを奪い、ダイワバーバリアンが2番手、アウヤンテプイ、エンジェルツイートらが先行集団を形成し、後ろでシャイニングアワー、ビクトリーテツニーらが脚をためる。馬群は12、3馬身に連なり、各馬仕掛けのタイミングを探りながら3~4コーナーへ。50kgの軽い斤量も生かし、快調に逃げ脚を伸ばすユーリカを先頭にして直線に入ると、先行・好位勢がこぞって襲いかかる。中でも脚色が目立ったのが5枠の芦毛2頭、ファイアーアップとアウヤンテプイ。直線半ばで2頭がユーリカに並びかけ、先頭を争う。馬場の外からは中団で待機していたグランドラッチが末脚を伸ばし、勝負の行方は残り50mまでもつれたが、最後は11番人気の伏兵ファイアーアップが1馬身抜け出してゴールした。勝ち時計は1分13秒5(良馬場)で、7歳にして嬉しい初重賞制覇。1番人気のアウヤンテプイは2着を守り、3着には人気薄のグランドラッチが入って、3連単は16万5,800円の高配当となった。

 優勝騎手となった佐々木国明騎手はレース後、ファイアーアップの首筋をポンと叩いて、笑顔いっぱいに引きあげてきた。「今日はいつも以上に気合いが乗っていましたね。道中ではいつも折り合いがあまりつかないのですが、今日は落ち着いて走ってくれていました。もともと能力がある馬ですから、持ち味を引き出すことができて良かったです。」と、感想を語った。一昨年、クラーベセクレタとのコンビで制したフローラルカップ(H3)以来の重賞制覇となった。

 ファイアーアップは日高町のサンシャイン牧場生産馬で、父フィガロ、母スロクチグサ、母の父カーネギーという血統。父フィガロは同牧場の繋養種牡馬で、ホッカイドウ競馬でも多数の勝ち馬を送り出している。今回の勝利でアンパサンド、 ハーミア、オリークック、パンタレイ、プレティオラス、プーラヴィーダに続く、産駒重賞ウイナー誕生を叶えた。