千葉サラブレッドセールが開催される
千葉県の船橋競馬場で17日、「千葉サラブレッドセール」が開催された。2歳馬55頭(牡25頭、牝30頭)が上場されて、41頭(牡20頭、牝21頭)が売却。総額5億7,624万円(税込)を売り上げた。
午前8時からスタートした公開調教は、2ハロンから計測された。今年の北海道は雪に悩まされる育成牧場が多かったが、ほとんどの馬が11秒台を記録するなど仕上がりの良さをアピールした。
そんな中、最高価格は、母が米国の重賞勝馬で、半兄のハンターズベイもカナダの重賞ドミニオンデイS(G3)に勝利している「スモークンフローリックの11(牝、父マンハッタンカフェ、千歳市・社台ファーム生産」。最後1ハロンを最速の10秒7でまとめて仕上がりの良さを購買者にアピール。激しい競り合いが行われて、東京都の村山義男さんが5,355万円で落札した。
2ハロン計測で最も早い時計を記録したのは「パキータ2011」(牡、父ロージズインメイ、新ひだか町・田中裕之氏生産)。近親にミュゲロワイヤル(共同通信杯4歳S(G3))らがいる血統で、12秒2~11秒2(23秒4)を記録。東京都の内山寛さんが1,050万円で落札。
また、牡馬では13秒0~10秒8を記録した「ランペルティーザの11(牡、父ダイワメジャー)で4,830万円。近親にラックムゲン(桜花賞(G1)3着)らがいる血統で、兵庫県の三田昌宏さんが落札した。
公開調教後の欠場などがあったために、昨年の売上レコードにはわずかに及ばなかったが、過去2番目の総売上を記録。
せり終了後、吉田照哉市場長は「幅広い価格帯でお声がけいただき、購買者の方々には御礼申し上げます。千葉セール出身馬の活躍もあり、会場全体の雰囲気も含めて、満足できる結果になりました。今年は、長めから時計を出せる馬が多く、それが競馬での成績につながると思います。取引馬の活躍を期待したいと思います」と市場をしめくくった。