馬産地ニュース

ノーザンホースパークマラソン2013開催

  • 2013年05月13日
  • 2,305人のランナーが参加した
    2,305人のランナーが参加した
  • トレイルラン・スタートの先導役を務めた吉田勝己さん
    トレイルラン・スタートの先導役を務めた吉田勝己さん
  • トレイルラン名物の坂路コース
    トレイルラン名物の坂路コース
  • サプライズイベントとして、一口馬主権を賭けた「じゃんけん大会」も行われた
    サプライズイベントとして、一口馬主権を賭けた「じゃんけん大会」も行われた
  • 先導役として坂路コースを駆け抜けたデルタブルースと今井翔一さん
    先導役として坂路コースを駆け抜けたデルタブルースと今井翔一さん

 5月12日、苫小牧市のノーザンホースパークでマラソン大会「ノーザンホースパークマラソン2013」が開催された。

 この大会は2011年より始まり、今年で3回目。毎年ヴィクトリアマイル(G1)施行日に行われている。今年は全国から総勢2,305人がエントリーし、生産・育成牧場、馬主の方も奮って参加していた。

 開催種目はハーフマラソン&トレイルラン、ハーフマラソン(21.0975km)、トレイルラン(約7km)、ペアラン(2.5km)の4つで、ノーザンホースパーク施設内及び周辺道路をコースとする。中でも、トレイルランは競走馬が走る坂路コースを通ることで知られ、その機会を目当てに参加する方も多い。

 当日は雨予報が心配されたものの、天候悪化には至らず、曇り空の中で競技は行われた。ペアランでは親子、兄弟、カップルが仲良くゴールを目指し、中には楽しげなコスプレをした参加者も見受けられた。トレイルランでは大会運営に携わる吉田勝己さん(ノーザンホースパーク・ノーザンファーム代表)自ら先導馬に跨り、名物競技のスタートを盛り上げた。目玉の坂路コースではデルタブルースが今年も先導し、G1馬らしい堂々たるステップでランナーを案内。手綱をとった今井翔一さん(ノーザンファーム)は、「終始しっかりした足取りで、気持ち良く先導できました。熱気に満ちた大会の雰囲気を感じてでしょうか、現役時代を思い出したように、今日は馬に気合いが入っていましたね。」と、パートナーの興奮を伝えていた。

 トレイルランでは途中、馬の放牧地が見えるエリアがあったり、スターティングゲート(競馬用)をくぐる場所があったり、沿道には可愛いポニーが立ってランナーを励ました。給水所ではスポーツ飲料のほか、北海道牛乳も用意された。

 実力選手が顔を合わせたハーフマラソンでは、高らかなG1ファンファーレとともにランナーがスタート。コースサイドでは選手の家族、恋人、練習仲間が大きな声援を飛ばしていた。一部種目の優勝者と、抽選で選ばれた参加者にはキャロットクラブの一口馬主権が贈呈された。

 競技のほかにも会場では様々なイベントが行われた。子供向けの宝探しゲーム、綱引き、パン食い競争、お笑い芸人・猫ひろしさん出演のトークショー、前夜祭では大会アドバイザー・谷川真里さんによる女性向けメイクアップセミナーが好評を得た。また、チャリティーオークションでは競馬ファン、マラソンファン必見のお宝グッズが出品され、岩田康誠騎手、蛯名正義騎手、角居勝彦調教師、福永祐一騎手、横山典弘騎手、荒川静香さん、高橋尚子さんらのサイン入りグッズに、続々と手が上がっていた。

 大会を終えて吉田勝己さんは、「天気を心配していましたが、雨が降らずに済んで良かったです。北海道内に限らず、遠方からも多くの方に参加者いただき、本当に嬉しいですね。大会の知名度は年々上がってきて、リピーターのランナーも増えています。これからも力を合わせて、大きな大会にしていきたいです。」と、感想を語った。大会の最後は会場のビジョンにヴィクトリアマイル(G1)が放映され、ノーザンファーム生産のヴィルシーナが先頭でゴールすると、会場から割れんばかりの拍手が送られていた。