コスモバルクが門別競馬場でお披露目
門別重賞・コスモバルク記念(H2)が行われた5月3日、その功績を称えられてレース名称となったコスモバルク(牡12歳)が門別競馬場でお披露目をした。
5月ながら肌寒い天候となったが、現役時代を管理した田部和則調教師、所有のビッグレッドファームから岡田繁幸さん、美佐子さんが見守る中、コスモバルクは颯爽とパドックに登場した。その馬体は現役時代とさして変わらず、一歩一歩力強い足取りで周回。久しぶりの競馬場ながら、落ち着いてギャラリーに目を配っていた。田部和則調教師は、「元気で何よりです。老いた感じは全くないですね。今なおこれだけのファンを集めるのですから、本当に凄い馬です。バルクで培ったノウハウを生かして、また強い馬を育てていきたい。」と、目を細めていた。
コスモバルクはパドックを何周かした後、パドック脇の誘導馬待機所で記念撮影会に応じた。このイベントは先着50名が対象で、整理券は開門後僅か10分でなくなった。参加が叶った50代女性は、「浦河から来ました。現役時代、テレビではよく見ていましたが、実物のバルクを見るのは初めてです。元気そうで良かったです。連休の思い出になりました。」と、喜んでいた。
記念撮影会中は古川浩アナウンサーの司会でコスモバルクの近況が伝えられ、途中からは岡田繁幸さんもマイクを握り、「寒い中大勢の方にお越しいただき、感激しています。コスモバルクは引退後も種馬のようで、体型が崩れません。現役時代はとにかく一生懸命走る馬でした。今日は本当にありがとうございます。」と、メッセージを送っていた。
コスモバルクは現在、新冠町明和のビッグレッドファームで功労馬生活を送っており、見学も可能。ロサードの隣の放牧地でのびのびと過ごしている。