北斗盃はシーギリヤガールが牡馬を一蹴
4月24日、ホッカイドウ競馬の開幕を飾る重賞、第37回北斗盃(H2)[ヨハネスブルグ賞]が行われた。3歳クラシックロードの第1冠で、距離はダ1200m。
有力視されていたクラグオーが感冒のため取り消したが、3歳馬12頭が参戦。昨年の栄冠賞(H2)、すずらん賞(JRA・2歳OP特別)を制したシーギリヤガールをはじめ、昨年の2歳戦勝ち馬第1号で、重賞好走歴のあるミータロー、冬場の南関東で実績を増したファキナウェイが人気を集めた。
当日は午後から雨が降り出し、ダートはやや重のコンディション。レースはユーリカが楽に先手を取り、ニイカップクイーンが押して2番手。隊列の真ん中にシーギリヤガール、ミータローは中団のやや後ろに控えた。4コーナーをまわると、逃げるユーリカが再び加速し、そのまま押し切るかと思われたが、馬場の真ん中を通ってシーギリヤガール、更に外からミータローが強襲し、ラストは3頭の争い。残り50mのところでシーギリヤガールが突き抜け、次いでミータローも鋭く追い詰めたが、半馬身及ばずにゴールを切った。3着は逃げ粘ったユーリカ。上位人気馬による決着で、3連単の払戻金は3,050円と堅い決着となった。勝ち時計は1分14秒2。
手綱を取った桑村真明騎手は表彰式のインタビューで、「昨年のフレッシュチャレンジ競走以来のコンビでした。道中はペースが早く、折り合いに注意しました。最後は追い出してからしっかりと反応し、よく伸びてくれました。器用なタイプですね。今年最初の重賞を勝つことができて嬉しいです。」と、晴れやかな表情でレースを振り返った。管理する齊藤正弘厩舎、桑村真明騎手は同レース初勝利。人馬とも上半期のH1、交流重賞競走、JRA夏競馬を見据えて弾みをつけた。
シーギリヤガールは父スターリングローズ、母スパイシーキティという血統の3歳牝馬。母の父には先日亡くなったストームキャットの血を受け継ぐタバスコキャットの名がある。馬主・生産者は日高町の新生ファーム。父スターリングローズの事務局を担う株式会社優駿は、「種付けシーズン時期の産駒重賞勝ちで、大変嬉しいです。この血統らしく、長く、タフな活躍が見込めそうですね。スターリングローズ自身は今シーズンも順調に種付けをこなしています。産駒の勝利を追い風に、昨年以上の交配頭数をマークできそうです。」と、好結果を喜んでいる。