ホッカイドウ競馬が開幕
4月24日、ホッカイドウ競馬の平成25年度開催(80日間)がスタートした。時折雨の降る中、午後2時の開場から無料シャトルバス、自家用車、レンタカーなどで1,043人が来場。久しぶりに門別競馬場に歓声がこだました。
1Rでは今年デビューの新人・井上幹太騎手が中団から差し切り、初騎乗・初勝利で門別競馬のオープニングを飾った。道中は沈着冷静に脚を溜め、直線で力一杯に抜き去った騎乗ぶりに、場内のファンは驚嘆。井上騎手はその勢いで4R、5Rも制し、初日だけで3勝をマークした。兵庫県から応援に駆け付けた井上騎手のご両親は、「レース中はこちらも胸が高鳴り、心臓が破裂しそうでした。これからもケガなく、周囲から信頼される騎手になって欲しいです。」と、嬉しそうに口取り写真に収まっていた。同じく新人でデビューした石川倭騎手は初日に2着1回、3着1回と、こちらも上々の滑り出し。福山から移籍した松井伸也騎手は7Rでさっそく勝利し、期間限定騎乗騎手の高野誠毅騎手も2着1回に加えて重賞騎乗と、十分に存在感を示した。
また、全国に先駆けて2歳戦「スーパーフレッシュチャレンジ競走Ⅰ」が組まれ、8頭の2歳馬がデビューを果たした。レースは、スタートからハナを奪ったアイアンガールが直線に向いても更に突き放し、後続の追撃を完封した。ダ1200mの勝ち時計は1分16秒8(良馬場)。角川秀樹厩舎所属の牝馬で、日高町・加藤牧場の生産馬。父はホッカイドウ競馬2歳重賞馬アンペア、クラーベセクレタなどを送り出しているワイルドラッシュで、母の初仔ながら500kgを超す雄大な馬体は父の遺伝が強い。ワイルドラッシュの事務局・株式会社ジェイエスは、「ワイルドラッシュの2歳世代として、幸先良い結果を出してくれましたね。馬格がありますし、先々の重賞でも楽しみです。現在、アロースタッドではワイルドラッシュの後継種牡馬トランセンド、パーソナルラッシュが順調に種付けをこなしています。この調子で門別競馬場でも、ワイルドラッシュの血統の馬たちが活躍して欲しいです。」と、朗報に声を弾ませていた。
その他、初日の門別競馬場ではDr.コパ開運「干支(巳)の置物」が当たる抽選会、「花・野菜の種」プレゼント、JRA日本ダービー80回記念「東京優駿展」、富川高校生徒プロデュース商品「ほおずきロールケーキ」販売などの催しが行われた。2歳戦「スーパーフレッシュチャレンジ競走Ⅰ」では吉田稔元騎手(現在は育成牧場・吉田ステーブルを経営)がパドック解説を務め、わかりやすく2歳戦を説いていた。初日の全レース数は10と多くはなかったものの、売り上げは1億4,632万6,200円に達し、幸先良く計画比を上回った。