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ホッカイドウ競馬で競走能力・発走調教検査が行われる

  • 2013年03月22日
  • 勢いよくゲートからスタートする若駒たち
    勢いよくゲートからスタートする若駒たち
  • 強い風が吹く中、懸命にゴールを目指した
    強い風が吹く中、懸命にゴールを目指した
  • 一番時計を記録したスマートボーイ産駒のイエスアイキャン
    一番時計を記録したスマートボーイ産駒のイエスアイキャン
  • 日本軽種馬協会期待の新種牡馬ヨハネスブルグ産駒のマーマグー
    日本軽種馬協会期待の新種牡馬ヨハネスブルグ産駒のマーマグー

   3月21日、まだ雪残る門別競馬場において、ホッカイドウ競馬今年最初の競走能力・発走調教検査(能検)が行われた。

   能検は競走馬としての適性を審査する第一関門。800mを制限タイム58秒以内で走破できるか、ゲートの出入り、駐立がスムーズかがチェックされ、合格するとデビューが可能となる。

   日本で最も早く2歳新馬戦が実施されるホッカイドウ競馬では現在、昨年より20頭ほど多い538頭の2歳馬が在厩。今冬は例年と比べ、雪が多く気温も低かったため馬場凍結が多発したが、昨年完成した屋内調教用坂路コースのおかげで順調に調教が進み、今年最初の能検には昨年の2倍となる56頭が受検。坂路効果が目に見える形で現れた。

   検査は午後1時から11Rに分けて実施。タイムオーバーと発走調教不十分となった2頭を除く54頭が合格した。

   この日の一番時計を記録したのは、2Rに登場したスマートボーイ産駒のイエスアイキャンで50.1秒。2歳がファーストクロップとなるフレッシュマンサイアーでは、日本軽種馬協会期待のヨハネスブルグ、2008年のジャパンC(G1)優勝馬のスクリーンヒーロー、2009年の菊花賞(G1)馬スリーロールス、2007年のシルクロードS(G3)勝ち馬エムオーウイナー、セイントアレックス(2001年の北海道2歳優駿(G3)とエーデルワイス賞(G3)を制し、2004年にはアメリカでダリアH(G3)に優勝したフェスティバルの初仔)たちの産駒が姿を見せた。

   一般にも開放されたスタンドにはたくさんの馬主や生産者、育成者、厩舎関係者、ファンで賑わい、情報交換をしながら温かい目で若駒の走りを見守っていた。

   今後の能検は、3月28日、4月4日、4月11日、4月18日に実施。すべて一般見学が可能となっている。そして、今年のホッカイドウ競馬は4月24日にいよいよ開幕。北海道軽種馬振興公社では「毎年のことですが、能検が始まると春の訪れを感じますね。北海道はまだ寒いですが、関係者一丸となってファンに喜ばれるような熱いレースを提供していきたいですね」と豊富を語っていた。