ノーザンホースパークで「歩くスキー大会」が行われる
好天に恵まれた2月24日、苫小牧市にある観光施設、ノーザンホースパークでは「歩くスキー大会」が行われた。
昨年に続いて2回目の大会で、今年は約20名の参加があった。午前10時30分、参加者は同施設内「パラッツォ・ベガ」に集まり、準備体操を開始。その後、自前・レンタルのスキー靴・スキー板に履き替え、コースへと飛び出した。
コースはロングコース(2.5km)とショートコース(1.5km)の2つ。スキー初心者が多く、序盤はやや流れが遅かったが、15分ほどでスピードアップしていく参加者が目立った。次第に子供の参加者は歩くスキーの楽しさを感じ始めた様子で、保護者と併走しながら活発に前進していた。ロングコースでは途中で同施設内「馬見の丘」を通り、参加者は繁殖牝馬のいる放牧地を眺めながらゴールを目指した。
スタートから30分~1時間後、全参加者はゴールラインに達し、晴れやかな表情で息を整えていた。むかわ町から家族で参加した30代男性は、「歩くスキーは気分転換になるし、爽快ですね。スキー板を履くのは久しぶりでしたが、少しやってみるとカンが戻ってきました。北海道らしい試みだし、子供にとっては郷土の魅力を知る機会にもなります。来年も是非開催して欲しいです。」と、にこやかに感想を語っていた。
今回、大会のインストラクターを務めた根岸徹さんは、「晴天で風もなく、絶好のコンディションでした。そもそもこのコースには高い木が沢山あり、風をさえぎってくれるので、歩くスキーには素晴らしい環境です。コースの雪質も適度に固く、滑りやすい状態でした。歩くスキーは年齢問わず楽しめる運動ですし、一度は体験して欲しいです。」と、汗をぬぐっていた。スタートからゴールまでの過程には、うまく進めない子供もいたが、根岸さんがすかさずフォローし、動きのコツを親身に伝える姿が印象的だった。
現在、ノーザンホースパークは冬期営業期間中で、4月22日までは入場無料。冬期に利用できるアクティビティとして、歩くスキーをはじめ、スノーラフティング、スノーモービルが人気を集めている。