イーストスタッド種牡馬展示会が行われる
イーストスタッドの展示会は、同じ地区の日高スタリオンステーションの種牡馬展示会終了後の午前11時から、関係者約200人を集めて開催された。
同スタッドで、今年から種牡馬生活に入るのは菊花賞馬でジャパンカップ(G1)2着のオウケンブルースリと数少ない初年度産駒が勝ち上がって注目を集めたロードアルティマの2頭。
オウケンブルースリはジャングルポケット産駒で現在まで唯一の牡馬クラシックウイナー。ミスタープロスペクターと同じ母系というのもセールスポイントになりそうで、サンデーサイレンス系と相性の良い血統構成がアピールされた。
会場にはオウケンブルースリの福井明オーナーも駆けつけて「ダービー(G1)の舞台となる東京競馬場2400mを得意としたオウケンブルースリは、ダービーを狙えるような子供を出してくれると信じています」と応援エールを送った。
ロードアルティマは名種牡馬ゴーンウェストの半弟という血統。脚部不安に悩まされ、やや不完全燃焼に終わった現役生活だったが、種牡馬としては数少ないチャンスを生かした格好だ。
続いて、供用2年目となるオウケンマジック、バンブーエール。前者はタニノギムレット初の後継種牡馬で、サンデーサイレンスのクロスを狙える血統馬。後者はアフリート直仔のJBCスプリント(Jpn1)優勝馬だ。貴重な血統に期待が高まっている。産駒がデビュー年度を迎えたヴリルは、南半球生まれのサンデーサイレンス産駒。豪州のイースター・イヤリングセールで豪州市場のレコードを塗り替えた。
その後、すでに産駒をデビューさせているジャイアントレッカー、ネイティヴハート、タイキファイヤーが登場したあとは、同スタッドが誇る3頭が登場。展示会場を盛り上げた。
ハナズゴールの活躍で一気に人気種牡馬になったオレハマッテルゼは、高松宮記念(G1)の優勝馬。サンデーサイレンス直仔のG1ウイナーらしい貫禄が備わった。改めてその血統が紹介されると同時に、昨年のトレーニングセールでの高い評価も付け加えられた。
産駒がコンスタントに活躍しているメイショウボーラーは、昨年の春は181頭の繁殖牝馬と交配した実績が紹介され、また仔出しの良さが市場での高評価につながっていると分析された。産駒の数が種牡馬成績に直結するタイプだけに、ますます楽しみが広がる。
最後は、3年ぶりの再入厩となるタイキシャトル。19歳のシーズンとなるが年度代表馬、そしてG1サイアーのタイトルは色あせることない。今年も産駒は順調に勝星を積み上げており、生産者、馬主の双方から喜ばれる貴重な存在だ。