日高スタリオンステーション2013種牡馬展示会が行われる
2月20日、浦河地区にある2つの種馬場で種牡馬展示会が開かれた。
午前10時にスタートした日高スタリオンステーションの種牡馬展示会には地元の生産者を中心に約200人が詰めかけ、産駒が活躍中の種牡馬や、新種牡馬に熱い視線を送っていた。
12頭をけい養する同スタリオンは厳選した6頭を展示。最初に紹介されたのは2011年のNAR新種牡馬ランキング3位フォーティナイナーズサン。自身は米国の芝コースで活躍したが、産駒はダート適性が高く、初年度産駒のコウセイコタロウがJRAの準オープン特別を快勝。また、ニシノファイターが南関東の重賞、鎌倉記念を制している。ディストーテッドヒューマーからフォーティナイナー、ミスタープロスペクターと続く父系は米国のチャンピオンサイアーであり、信頼性の高い血統だ。
続いて登場してきたのは16歳になったゴールドヘイロー。2008年にはNAR2歳チャンピオンサイアーになっているようにすでに実績十分の種牡馬だ。これまでは地方競馬を中心に活躍馬を送っていたが、より多くのチャンスを求めて、昨年から日高スタリオンステーションに移動してきた。初めてみる見学者も多く、父サンデーサイレンスゆずりの青鹿毛の馬体に感心しきりだった。
地方交流競走を中心に息の長い活躍をしたノボジャックは数少ない産駒の中から公営・笠松競馬の重賞勝馬ミラノボヴィッチらを出して再評価された種牡馬だ。2010年には自己最多となる70頭の種付けをこなしており、この世代がデビュー年度を迎える。
朝日杯フューチュリティS(Jpn1)を歴代2位の好タイム(当時)で快勝し、2007年の最優秀2歳牡馬にも選出されたゴスホークケンは種牡馬3シーズン目を迎える。南米アルゼンチンで絶大なる人気を誇る父バーンスタインゆずりのスピードを受け継いだ産駒の登場が待たれている。
そして、同スタリオンでもっとも人気が高いプリサイスエンド。2010年のジャパンCダート(G1)でトランセンドにクビ差まで迫ったグロリアスノアや南関東の桜花賞を勝ったショウリダバンザイなど中央、地方で重賞勝馬を送っている実績が高く評価されている。
最後を飾ったのは新種牡馬のトビーズコーナー。米国の人気種牡馬ベラミーロードの直仔で、父と同じウッドメモリアルS(米G1・ダ9ハロン)を制するなど12戦5勝。4着以下2回という堅実な競走成績を残して現役生活を引退。今年から日本で種牡馬となった馬だ。「配合牝馬を選ばない血統と、柔らかい筋肉は種牡馬としての可能性を感じさせる」と来場者にアピールしていた。